リモートワークの時代に、人はニュータイプになれるのか?【450/500】
5月も中盤戦を迎え、今期も残り35営業日です。
来年度の事業計画を考えながら、最後まで頑張ります。
さて、本日は「リモートワークの時代に、人はニュータイプになれるのか?」について書きます。
ガンダムを見てない人は何を言っているのか分からないと思いますが、今日は気づきがアニメ流れだったので、このテイストで書きます。
リモートワークのメリット・デメリットっていろいろあると思うのですが、個人的に感じる一番のデメリットは「ひとの呼吸が感じられなくなる」ことじゃないのかなぁと思っています。
最近、News Picksの動画にハマっていまして、今週のWeekly Ochiaiっていう落合陽一さんがやっている番組のゲストが緒方恵美さんでした。
緒方恵美さんと言えば、幽遊白書の鞍馬であり、エヴァンゲリオンのシンジ君の声優さんなわけですが、
この対談の中で、コロナ禍での声優業の話になり、収録がリモートになって何か変わりましたか?という掛け合いがあります。
そこで、緒方さんが「声優は、アフレコ時に同じ空間にいられないことで、息遣いだったり、気配だったりを感じて演技できなくなった。この結果、今の若い声優さんから文化として失われるものがある」というような話をされていました。
これを受けて落合さんも「オーケストラの仕事をしていても、コロナ禍で久しぶりに集まってもらったらめっちゃ下手になっていてびっくりした」というような話を返しているのですが、これって今の仕事にも同じようなことが起きていると思うんです。
今、世の中で発言権の強い人たちは決定権を持っていることが多く、今までのキャリアによって築いてきた関係性があるためリモートワークのメリットを感じていますが、キャリアの短い人にとっては人を感じられないことによるデメリットは大きいです。
今、職場の中で「阿吽の呼吸」的な日々呼吸を合わせる練習をすることによって生み出されていた何かが確実に失われている気がします。
リモートワークの時代に人はニュータイプになれるのか?
リモートワークによって、移動時間が減り、人とのコミュニケーションにおけるストレスが減る一方で、人は呼吸から感じたり察したりする能力を磨く場を失っています。
最近だと忖度がマイナスの意味でしか使われないので、人とのコミュニケーションの負の側面が取りざたされがちですが、同じ職場の同じ空気下で働くことによって得られることって多くあると思うのです。
機動戦士ガンダムの中でニュータイプという存在がいます。
ニュータイプは「認識力が拡大し、人の意図を読み取り、誤解のない疎通が出来る存在」として描かれており、それは広大な宇宙空間の環境に適応することによる認識力の拡大の結果、身についたものとして描かれます。
しかし、これって結局は人のことを感じられるか、感じられないかの話であって、お互いに理解し合い共存できる社会の理想像として描かれていると思うのです。
さて、現在のリモートワークの考え方で、この時代にニュータイプは生まれるのでしょうか?
日常から人とのコミュニケーションが失われた結果、もし人とのコミュニケーションにおける正の面での重要性にフォーカスされることがあれば、今の方がニュータイプは生まれやすくなるかもしれません。
ただ、目先の効率論だけに引っ張られ、人との距離感が感じられなくなってしまうと、人はニュータイプという理想像を残したまま、オールドタイプになってしまうような気がします。
シンギュラリティ到達まで残りわずかな今、人は言葉を介さない相互理解という、絶対にAIでは持ちえない能力を大切にして、ニュータイプ的な業務効率化にも少し目を向けてみると良いのかもしれません。
もしくはまさかのサイコフレームが現代の世に登場するかですが、まぁ、書いていることが普通の人には分からない内容になってきてしまったので、今日はここで終わります。
感じる。見える。的な感覚を日々大切にして生きていきたいものです。
それでは来週からも頑張りましょう!