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仕事のペース配分はしない方が良い【489/500】

2023年も1/4が終了して、4月になりました。

晴れて新社会人となる人も多くなるので、先輩として余計なお世話をしておきます。

今日のテーマは「仕事のペース配分はしない方が良い」です。

社会人人生というのは長く、終わりが見えない戦いです。全体像が見えない中で、ペース配分を考えることほど意味のないことはありません。

全体像が見えぬまま、今の自分の実力に合わせてペース設計をすることは、最終的に自分の可能性を狭くしてしまうことになるので注意しましょう!

若いうちに賢く仕事をしようとするのはやめましょう!

世の風潮は、働き方改革だったり、ライフワークバランスだったり、働き方について謎の提案をしています。

ただ、これらは誤解を恐れずに言いますと、大して働いたことがない人の提案です。大して働いたことがないから、理想論で働き方を語ります。※これで良いじゃん。と分かって言っている人がいることは否定しません。

ただ、もし将来しっかりとしたキャリアを築きたいと考えているのであれば、この考え方には疑問をもっておきましょう。

”最近の若い人は”とわざとおっさん調子で書きますが、最近の若い人はこの流れを受けてか泥臭い努力を嫌います。賢く働こう。賢く働けると信じて世に出てきます。

ただ、これは間違いです。

残念ながら、社会人成り立ての人は、ほとんど社会のリアルが見えていません。マスコミが流す薄っぺらい情報から推測した知識しかもっていません。社会というのは意外と複雑に出来ています。

仕事の最適化は全体が見えて初めて可能になります。全体像が見えていないのに、最適化して働けるはずなどないのです。

まずは自分が何も知らないという前提で、与えられるものを最速でこなして経験を積み、社会のあり方を実務を通じてみて観察してみてください。

社会人という長距離レースを同じペースで走りきることはできない。

最近、マラソンを走るようになり、ペース配分について同じようなことを考えます。

例えばフルマラソン42.195kmを走るときに、理想的な走り方は均一なペースを崩さずに走ることです。

この理想的な走り方をするためには、自分の実力の把握、コースの設計、その日の天候など、全てを自己管理できなければなりません。

良く分からない素人がイーブンペースで走ろうなどと思っても、後半足が痛くなったり、予想以上にアップダウンがあって体力が持たなくなったりして、結局、予定の時間よりも遅いタイムでゴールすることになります。

未経験だと、先に何が起きるのか精度の高い予測もできませんし、予測に対して調整できるだけの実力もありません。

その結果、多少オーバーペースでも前半必死に対応しておいた方が、出来ないイーブンペースを目指すよりも良いタイムでゴールする可能性があがります。

もしかすると、前半オーバーペースで走りすぎて、完走できずにリタイアすることもあるかもしれません。ただそれはそういう経験として受けとめておけばよいのです。ヌルっと走って、問題なく走れてしまった方が成長の余地は薄くなります。

話を元に戻しますが、社会人になって泥水すすってでも走らなければいけないのは、新卒の時代だけではありません。

フェーズフェーズにおいて、いろいろな予想外のトラブルが起き、それを解消するためには結局必死に対応するしかない状況に陥ります。

人生なんてそんなもんです。全体像が良く分かっていないのに、賢く走ることは出来ないのです。

経験をして既知を増やすことはひとを強くする

ひとは未知の経験に対して大きな不安をイメージしますが、既知のものに対してはそうではありません。

仕事でもマラソンでもバンジージャンプでも何でも良いのですが、一回やってしまえば、意外と次からは何とも思わなくなっていきます。

社会人人生も同じようなもので、体力がある早いうちに泥水すすって苦しい思いはしておいた方が良いです。

きっと挑戦すればするほど何もかもが上手くいきません。むしろ思ったよりも上手くいくようであれば、挑戦するハードルが低いか、今いる環境がぬるい可能性があるので転職すら考えても良い気がします。

若くて体力があるうちに高いレベルで未経験の業務を大量にこなすことで、将来に向けて心理的なハードルを下げておきましょう。

そう意識して実践した経験は、きっと10年後、20年後に大きなレバレッジをもたらしてくれるはずです。

AIの登場によって、より人は経験を問われる世の中になってきます。

AIがそのうち普及するからこんなことやる必要ないとか知ったかぶるよりも、今しか出来ないことだと思っていろいろなことをやっておいてください。

人が経験を積める時間は残りわずかです。賢く生きることによって、せっかくの経験出来るチャンスを逃さぬことをオススメします。

それでは、今週も頑張りましょう!


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亀谷 誠一郎 / 粛々と働きます
現在、母とのコラボ企画を行わせていただいております。サポートいただいたものに関しましては、全て実家の母の創作支援費用として利用させていただこうと思っております。何かお礼できることがあれば考えますので、お気軽にご相談ください。いつもありがとうございます! かめ