役職は人を育てるのか?【484/500】
2月も終了し、来週からはもう3月ですね。株式会社はこの亀谷です。
今週は「役職は人を育てるのか?」というテーマで1本書いておきます。
結論は、本人がついた役職の目標を理解し、自力でその目標達成を目指すことが出来れば成長する。
なんだと思います。
興味があればご覧ください。
まずは役職に就くとはどういうことか?
役職に就くというはどういうことでしょうか?
一般的に給料が上がる。というようなイメージが先に来ている気がしますが、給料が上がるのは責任が上がるからです。
私は、役職に就くということは、目標の達成を責任として与えられたリーダーを任される。ということだと思っています。
役職者はチームを率いて、目標達成に向けたリーダーをやらなくてはなりません。
目標を達成できなければ、それは全てリーダーの責任ですし、そこに向けてチームのかじ取りをするのがお仕事です。
そのためには自分のチームがどうあるべきかを、自分がお手本として見せる必要があります。
私の好きな言葉に、山本五十六さんの
がありますが、まさにこのとおり。
役職者が率先してチームがこうあって欲しいという姿の体現者にならなくてはなりません。
まずは動いている姿を自分で見せ、目標に向けた方針を言語化し、チームにインストールすることから逃げてはいけません。
そういう意味で、チーム内の誰よりも目標に対しての解像度が高く、行動力が必要になるのが役職者です。
役職者は結果を出して、初めて成長していく
「役職は人を育てる」と世の中で言われていますが、この仕組みを理解して、本気で目標達成を目指すことができれば、人は育ちます。
逆に、結果を出さずに役職につけていると人は腐りますし、チームは腐ります。
役職者は目標の達成を責任としているので、達成できなければ一度下がることは、組織として「是」としなければいけません。
昇格降格が対としてあり、責任の所在を明確にして、初めて人を成長させる役職というイメージが出来上がってくると思います。
別に一度上手くいかずに降格したとしても、その役職を通じて実力を上げることが出来ていれば、必ず次のチャンスは巡ってきます。
また上手くいかなければ降格するという前提が理解出来ていれば、リスクヘッジとしてプレイングマネージャーであることも忘れないはずです。
常に集団のトップにいなければいけないというプレッシャーと戦いながら、チームを率いてその勝負に勝つことが出来れば、人は大きく成長していくでしょう。
役職に就くと決意が固まる
また役職に就くということは、決心することの後押しにもつながります。
よく責任が重いから役職者にはなりたくない。
という声も聞きますが、だからこそ、わざわざ役職に就くべきです。
人間、誰しも自分のコンフォートゾーンから出ていきたくはありません。
敢えて役職に就いてしまえば、目標達成の責任を負うことになりますので、嫌でも自分が楽できる領域から出て、勝負をしないといけなくなります。
また周りからも注目されることになりますので、自分の決めたことはまず自分がやらなければいけなくなり、自分の言葉にも縛られることとなります。
ある意味、役職を受けるというのは腹を決めるということです。
ちょっと話は外れますが、じゃ、給料を上げるためには役職につかなくてはならないのか?という話もしておきますと、そこも制度設計の問題だと思います。
結局、責任に対しての対価として報酬が存在しているという本質さえ理解していれば、一人で組織分くらい稼ぐ「業務のプロ」と、組織を率いて成果を上げる「組織を率いるプロ」は数字で平等に評価される設計になるはずです。
役職を上手く使って成長を考えてみる
役職に就くことは責任を負うことですので、上がれば上がるほど楽ではありません。
ただ、楽ではないからこそ、普段自分ではやらない、考えなければならないことにも向き合わなければならなくなります。
それはある意味チャンスです。
最終的には結果が問われることなので、結果は受け止めなければならないタイミングも来ますが、それは仕方がありません。
その場で結果が出せなくても成長していれば活躍するチャンスは絶対にまた巡ってきます。
社内になければ転職するなり、独立するなり、その経験を元にやれる幅は広がるはずです。
そう考えていくと、給料を上げるという側面にとらわれずに、成長するために役職に就くことを目指すのは良いことだと思います。
むしろ給料は成長していれば自然と上がるべきものです。
私も何も考えずに独立し、気づくと経営者になって9年も経ちますが、日々、役職のおかげでお客様や組織の仲間たちに育てられています。
責任を果たすべく、目指すべき役職像と、自分で作った目標の実現に向けて、今日も粛々と働かないとなぁと思う次第です。
それでは、皆様、良い週末をお過ごしください!また来週。