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2024年オリックスのドラフト指名を振り返る

10月仮想ドラフトの振り返り

まずは筆者が参加しているドラフトオフィスで行った10月仮想ドラフトの振り返りを行う。これについては読み飛ばしてもらっても構わない。

1位指名

筆者が参加しているドラフトオフィスで行った10月仮想ドラフトでは最初の入札は西川史礁外野手(青山学院大学)にした。これは西武との抽選になり外す。次に入札したのは花咲徳栄の石塚選手。これも抽選を外す。その次は今朝丸投手(報徳学園)。これも抽選を外す(どんだけくじ運ないねん)。残り1球団となり柴田獅子選手(福岡大大濠)を指名した。

正直、こんなに抽選になるとは思わずしかも全て外してしまったということでその後の指名戦略がとても大変だった。

オリックスは本番でもくじ運は悪く、近年で抽選が成功したのは西武との2球団競合になった田嶋投手のみである。さながら本番のようなくじ運の悪さだったが、そこから得た教訓はくじを外すと今年のドラフトは難しいということだ。9月の仮想ドラフトでは最初の入札を麦谷選手(富士大学)にしたのだが、単独指名に成功。その後の指名がとてもやりやすかった。

今回の仮想ドラフトで西川選手を外した後は、正直麦谷選手でいいのではという思いもあったがグループDMでの話し合いの結果石塚選手に(ちなみにオリックス陣営は3人です。他のもっと人数の多い陣営はどうやって意見をまとめているのだろう…)。陣営内でも石塚選手の評価は高く、残っているなら行こうということになった。

オリックスは去年1位で高校生遊撃手の横山選手を指名しているが、2018年1位太田選手の翌年に2位で紅林選手を指名しているように高校生遊撃手を積極的に指名している。高校生遊撃手で打撃の評価が高い選手は指名すべきと考えた。太田選手が今はセカンド中心であることを考えると去年指名した横山選手とポジションが被ることは気にしなかった。むしろ2人ともショートに残れるのか?という疑問はある。それよりもバッターとしての評価で指名した。大学ジャパンとの試合で篠木投手(横浜DeNAに2位で指名)との対戦でヒットを打ったが、その打撃は高校生離れしていた。

その後抽選を外し、残っている中で陣営の評価が高かった今朝丸投手を指名。正直、他に指名球団はないと思っており、ソフトバンクが指名した時は驚いた。てっきりソフトバンクは柴田選手に行くと思っていたからだ。そしてここもくじを外し最終的に柴田選手を指名する。

ちなみに、この文章は10月仮想ドラフト後に書いた振り返りメモを見ながら書いているのだが、そこで村上投手(神戸弘陵)の1位もありと書いていた。おそらく今朝丸投手や柴田投手などの高校生投手を指名するのならば村上投手でもいいのではないかと思ったのだろう。実際に村上投手はソフトバンクに1位で指名された。

2位指名

柴田選手は基本的には投手と考えているので2位では野手を指名したいと考え、残っている中では高く評価していたモイセエフ・ニキータ選手(豊川)を指名。上位2人を高校生にすることは全く想定していなかったが、結果的にこうなった。

事前の指名プランでは補強ポイントを
①打てる選手。長距離砲
②センター、サードの野手
③即戦力投手
④投打で将来性のある選手
としていた。

1、2位で①、②を確保しようと思っていたができなかったので3位以降でカバーすることに。1番想定外だったのは狙っていた即戦力野手が全員1位で指名されたことだ。1位は投手指名が増えて、西川選手、渡部選手、佐々木泰選手、麦谷選手の中の誰かは2位まで残っているだろうと考えていたが、誰も残っていなかった。本番でもオリックスの2位には残っていなかった。

3位指名

3〜5位で②、③を確保するべく頭をフル回転させた。

ここで、即戦力投手がなぜ必要なのかと思われるかもしれない。確かにオリックスの投手陣の防御率は素晴らしい。ただ、今年の先発投手陣を見ると誰も規定投球回を投げていない。もちろん怪我で離脱した投手もいるのだが、全体的に若く、実力はあるが実績のない選手が多い。(そういった理由でFAで石川投手の獲得に乗り出していると思われる。)なので、ドラフトでも即戦力投手は必要だと考えた。実際のドラフトでも即戦力(と思われる)投手を3人指名しており、考えは間違っていなかったと思う。(即戦力といっても1年目からバリバリに1軍で投げるというよりは2〜3年目に戦力になってくれれば今の時代十分である)

そこで、早くから使える即戦力投手として3位で狙っていたのは大阪経済大学の林投手だ。実際のドラフトでは指名されなかったが、まとまりのある投手として高く評価していた。9月の仮想ドラフトでは直前でヤクルトに指名されてしまったので、残っているか不安だったが無事指名できてホッとした。3位でサード系やセンターの選手に行ってもよかったが、4、5位では即戦力投手はとれないと判断した。

4位以降

4位以降は狙った通りに選手を指名できた。
4位ではサードの好打者である柳舘選手(國學院大学)、5位はセンターを守れる右打者、中尾選手(東京ガス)を指名。6位は将来性豊かな左投手の金渕投手(八戸工大一)、7位は即戦力左投手として阿部雄大投手(ENEOS)、8位は富士大学の長島投手を指名。(本番では誰も支配下で指名されなかったが、、)
4位以降で②〜④の選手を指名することができた。投手はオリックスは左投手が少ないので6、7位で指名した。

全体観

1、2位で将来性豊かな選手を指名して3位以降では補強ポイントを指名できた。正直くじを外しまくった時はどうしようかと思ったが、なんとか3位以降で補強ポイントを押さえることができた。

育成指名

育成は非公開で行ったので選手名は公開しないが、二遊間と捕手の頭数は欲しいと思っていたのでそのポジションは指名した。あとは好みの選手を指名した。ちなみに自分が名前を挙げた選手は本番のドラフトでも支配下か育成で指名されたのは嬉しかった。


オリックスの指名振り返り

オリックスの指名一覧

補強ポイントとの比較

①打てる選手。長距離砲
②センター、サードの野手
③即戦力投手
④投打で将来性のある選手
事前に想定した補強ポイントは以上の通り。
これを支配下指名された選手に当てはめる。
(入札 西川選手① 抽選外す)
1位 麦谷選手②
2位 寺西投手③
3位 山口投手④
4位 山中選手①
5位 東山投手③
6位 片山投手③

4位の山中選手は長距離砲ではないかもしれないが、打てる選手であることは間違いないだろう。

ちなみに育成も含めると以下のようになる。
⑤ショート
⑥捕手

育成
1位 今坂選手⑤
2位 清水選手⑤
3位 上原投手④
4位 寺本選手①
5位 田島捕手⑥
6位 乾投手④

以上を見ればわかるように、補強ポイントの選手をしっかりと指名することができたと思う。2024年は即戦力寄りのドラフトだったが、2023年に1〜4位で高校生を指名しており、バランスはとれていると思う。
全体的には投手寄りの指名だった。高校生野手と即戦力のサードの指名はなかったので、ここは来年以降指名するのだと思う。 

補強ポイントについては以下の記事がとても参考になります。

この方の振り返りのnoteもとても参考になります。

細かな戦力分析はこちらのnoteが参考になります。

指名した選手について

選手個人についての振り返りは以下のnoteに書いています。随時更新中です。

選手個人の話はARAさんのスペースがとてもわかりやすくて参考になるのでこちらを聞くことをおすすめします。


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