米国

【5/18】6月米利上げ濃厚?FRB高官発言まとめ

17日のニューヨーク株式相場は堅調な米系愛指標を受けて、早期利上げ観測が強まり、反落しました。

米国の4月鉱工業生産が3カ月ぶりのプラスに改善、米国の4月消費者物価指数(CPI)も2013年2月以降はぼ3年ぶりの大幅な伸びを示しました。

また、米連邦準備制度理事会(FRB)高官が6月の利上げの可能性に言及しました。


■米アトランタ地区連銀のロックハート総裁

米アトランタ地区連銀のロックハート総裁は年内に2─3回の利上げが実施されるとの見方を変えていないと指摘しました。

次回6月14─15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合に言及し、「FRBが行動を起こす可能性は十分ある」と言明しました。

改めて年内に2回、もしくは3回の利上げ実施が可能になるとの考えを示しました。


■サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁

ロックハート総裁の利上げに関する見解にサンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は「理にかなっているようだ」と応じました。

ウィリアムズ総裁は、これから6月会合までさらに多くの経済指標が明らかになるとした上で「これまで発表された経済指標は実際かなり良好で心強い内容だ」と述べました。

米経済は利上げ基準を十分に達していることを表明しました。


■米ダラス地区連銀のカプラン総裁

米ダラス地区連銀のカプラン総裁は今後のFOMCで利上げを支持していくとの立場を示しました。

ただ、利上げを支持するのが「6月になるのか、7月になるのか、現時点では言えない」としました。

また、昨年末の利上げ後、状況を見るために様子見姿勢をとりたいとも指摘しました。

金利の正常化の継続を望んでいるとしながらも、利上げペースは今後入手される経済指標次第との考えを示しました。


■6月利上げの可能性大

これまでのFOMCで利上げが見送られている理由は米経済ではなく、世界経済を見ているためです。

今年初めは中国経済後退懸念や原油価格の暴落により世界市場は大混乱となりました。

これらを理由に世界経済を十分考慮して、利上げを見送る旨の発言をイエレン議長はしていました。

つまり、世界経済が安定していれば利上げする可能性が高いのです。

今現在は中国経済に対する懸念も薄らぎ、原油価格も回復していることから、外部環境はかなり良いかと思います。

このまま外部環境が良い状態で6月のFOMCを向かえれば、利上げは十分にあり得るでしょう。

但し、英国EU離脱問題など、一気に外部環境が悪化する材料も存在します。

6月に向けて、外部環境に注意する必要がありますね。

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