中学社会歴史分野の教科書を全て暗記すると共通テスト日本史Bで何点取れるのか⑤大問4
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独立行政法人大学入試センター
令和3年度共通テスト(1月16日・17日) 日本史B
中学社会の教科書は
東京書籍『新しい社会 歴史』(令和3年2月10日発行)
より引用しております。
今回は大問4です。
Xは国語の読み取り問題です。
殿席の説明と図を見て関連づけられれば正しいと判断できます。
Yは「日米修好通商条約調印のときに大老を務めた人物」は
彦根藩主井伊直弼だと教科書163ページからわかりますが、
「徳川斉昭」は教科書に記載なしのため正誤判定不可です。
正答は②、選択肢を3つまで絞れたので配点3×1/3で得点1です。
Ⅰの大船の建造禁止、Ⅱの第一条の冒頭については教科書に記載なし。
Ⅲの参勤交代の制度化についてのみ
教科書巻末の年表に1635年と明記されていました。
正答は⑥、配点は4ですが、
選択肢を全く絞れなかったので得点0です。
選択肢①は
(中略)江戸幕府の成立後、対馬藩の努力で朝鮮との国交が回復し、将軍の代がわりなどに、祝いの使節(朝鮮通信使)が日本に派遣されるようになりました。(教科書121ページ)
と逆なので誤りだと判断できます。
選択肢②は
幕府は商館長に、ヨーロッパやアジアの情勢を報告するよう義務付け(オランダ風説書)、海外の情報を独占しました。(教科書120ページ)
と逆なので誤りだと判断できます。
選択肢③、謝恩使については教科書に記述なしのため正誤判定不可。
選択肢④は松前奉行について直接の記述はありませんが、
ロシアを警戒した幕府は、間宮林蔵らに命じて蝦夷地(北海道)や樺太(サハリン)の調査を行い、19世紀前半まで蝦夷地を幕府の直接の支配地にしました。(教科書133ページ)
から誤りだと判断できます。
正答は③、得点3です。
国語の読み取り問題です。
選択肢①③④はそれぞれ史料1中に記載あり。
②のみ史料1中の
「よんどころなく休日致したき節は、町役人に申し出で、
御支配様へお願い申し、一同遊び申すべく候。」
をなんとなく現代訳すると
「やむを得ず臨時の休日にしたい場合は、町役人に申し出て、
須坂藩主にお願いして、みんなで休日にしなさい。」
つまり「須坂藩の中の話」
つまり「全国一律ではない」
となるので,誤りだと判断できます。
正答は②、得点3です。
こちらも国語の読み取り問題です。
選択肢aは史料2中の
「天長節御執行相成り、天下の刑戮を差し停められ候。」
に合致するので正しいと判断できます。
選択肢bは史料2中の「毎年此の辰を以て」
とは異なる内容なので誤りだと判断できます。
選択肢cは史料2の文意と合致するので正しいと判断できます。
選択肢dは史料2の文意とは逆なので誤りだと判断できます。
正答は①、得点3です。
【得点合計】
問1 1点
問2 0点
問3 3点
問4(1)3点
(2)3点
合計 10点(16点満点中)