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中学社会歴史分野の教科書を全て暗記すると共通テスト日本史Bで何点取れるのか⑥大問5

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独立行政法人大学入試センター
令和3年度共通テスト(1月16日・17日) 日本史B

中学社会の教科書は
 東京書籍『新しい社会 歴史』(令和3年2月10日発行)
より引用しております。


今回は大問5です。


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空欄アについて、教科書には大阪事件について記載はなし。
空欄イについて、平民社・政教社ともに教科書に記載なし。
正答は①、配点は3ですが選択肢をひとつも絞れなかったので
得点0です。


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下線部aとは「下級武士の家に生まれた」です。
Xについては

長州藩では高杉晋作や木戸孝允が、薩摩藩では西郷隆盛や大久保利通が実権をにぎり、西洋式の軍備を強化しました。(166ページ)

から、aの西郷隆盛が該当すると判断可能です。
Yについては

これに勝利した新政府は、江戸城を明けわたさせ、翌年に函館(北海道)で最後まで抵抗する旧幕府軍を降伏させ、国内を平定しました(戊辰戦争)。(教科書167ページ)

から、dの箱館が該当すると判断可能です。
正答は②、得点3です。


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下線部bは「角筈女子工芸学校を創立」です。
選択肢aは史料の文意と異なるので誤りだと判断できます。
選択肢bは史料の文意と合致するので正しいと判断できます。
選択肢cについて、教育勅語が出されたのは1890年なので、
誤りだと判断できます(教科書185ページ)。
選択肢dについて、義務教育が6年に延長されたのは1907年なので、
正しいと判断できます(教科書170ページ)。
正答は④、得点3です。


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下線部cは「現在社会の状態を見れば、ほとんど一切の事情は、
みな夫人の天性を迫害し圧塞するのであります」のことです。
XとYについては、

女性による運動
女性差別からの解放を目指す女性運動も盛んになりました。「新しい女」を目指し、青鞜社を結成して女性の解放を唱えてきた平塚らいてうは、1920年に新婦人協会を設立し、女性の政治活動の自由、女子高等教育の拡充、男女共学などを求める運動を広げました。また、女性が政治に参加する権利を求める運動も本格化しました。(教科書219ページ)
平塚らいてう(1886〜1971)
【女性の権利獲得を目指した運動家】
1911年に文芸誌『青鞜』創刊号に寄せた⑨の文章は、女性運動の象徴となりました。新婦人協会では、市川房枝(1893〜1981)らとともに活動し、女性の政治団体加入や集会参加の権利を獲得しました。(教科書219ページ)

を一見すると、どちらも正しいと判断しそうですが、
下線部cの文章が書かれた時期は、
問題文に1907年と明記されているので
Xの方は誤りだと判断できます。
『令和3年度大学入学共通テスト問題評価・分析委員会報告書(1月16日・17日)』
でも、問4は

景山英子が文章を記した時期の社会に関する2文の正誤を判断する問題。女性史を正面から取り上げる問題である。「新婦人協会」の活動時期と運動の結果という用語の包括的な理解が求められた。

とあり、引っかけ風味の問題だったようです。
正答は③、得点3です。


【得点合計】
問1 0点
問2 3点
問3 3点
問4 3点
合計 9点(12点満点中)

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