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田舎暮らしを記事で体験してみませんか?

こんにちは。める丸です。

自分は田舎生まれの田舎育ちです。小さい時から「都会のビルに上ったらどんな景色が見るんだろう。見てみたいな」と夢見ていたくらい私は都会にあこがれを抱いていた。


そして、都会で暮らしている人たちも田舎の暮らしにあこがれていてほしいと思っているときに、この記事を書くことを思いつきました。


都会に住んでいる、忙しく目まぐるしい毎日を送っている方たちに、ゆっくりとした田舎の世界にお連れしたいと思いついたのです。


緑に囲まれた、どこにいても土のにおいがする世界観をお届けいたします。



とある夏の一日


私の住んでいる田舎は、四季折々の自然があふれていて、都会の人から見たらなんだか物語の中の風景みたいに感じるかもしれない。


けれど、私にとってはこれが当たり前の日常だ。今日はそんな私の日々の一日を書いてみることにする。




あつい。


扇風機は回っているのだが、うるさすぎるほどのセミの鳴き声とうだるような暑さで目が覚めた。


部屋いっぱいに広がる眩しい光が、夏の訪れを告げている。

今日は待ちに待った夏休みの初日。


時計を見ると、まだ6時前だ。普段なら二度寝してしまうところだけど、今日は特別だ。やりたいことが山ほどあるから。

階段を駆け下りると、キッチンからトーストの焼ける香ばしい匂いが漂ってきた。母さんはもう起きていて朝ご飯の準備をしている。


「早起きだね、どうしたの?」


と声をかけられたけれど、僕は「夏休みだもん!」とだけ言って、朝ご飯をかき込む。


まだ少し寝ぼけている妹の分までトーストを一切れかっさらって外に飛び出した。

外は快晴。雲ひとつない青空が広がっている。


「こんな日は、まず虫取りだ!」


と僕は勢いよく自転車にまたがる。ペダルを漕ぐたびに風が顔を撫でていく。田んぼ道を抜けると、小さな林にたどり着く。夏の林はまるで生き物みたいに賑やかだ。


セミの声、鳥のさえずり、どこからか聞こえるカエルの鳴き声。それに混ざって僕の足音もカサカサと加わる。

木の幹に目を凝らすと、早速クワガタを発見!でも手を伸ばすと、思った以上に高いところにいる。


何とか木にしがみつきながら捕まえることに成功した。網に入れると、今度は目の前を飛ぶチョウに気が付いた。「あれも捕まえよう!」と思って追いかけているうちに、いつの間にか林を抜けて川にたどり着いていた。

川は夏の太陽を浴びてキラキラと輝いている。



僕は迷わず靴を脱ぎ、冷たい水の中に足を突っ込んだ。気持ちいい!


流れの中をよく見ると、小さな魚たちが泳いでいる。僕は網を手にして夢中で追いかけ始めた。何匹か捕まえるたびにバケツの中に入れる。


その姿を見ていると、僕はふと「これ、食べられるのかな?」と思った。でも、さすがに無理そうだ。それでも楽しくて、時間が経つのを忘れてしまった。


気が付いたときには、太陽が頭の上にあった。何時間夢中になって遊んでいたんだろう。


「やばい!もうお昼過ぎだ!」僕は慌てて家に向かって自転車を走らせた。途中、田んぼ道で近所のおじさんに会った。ここらの人はみんな顔見知りだ。


「そんな泥だらけでどこ行ってたんだ?」と笑われたけど、僕は「秘密!」と言って急いでペダルを漕ぐ。


家に着くと、母さんが玄関で待ち構えていた。

どんなもんだい。昼ごはんに間に合ったぞ!!


自信満々にただいまといった。


が、母さんは私を見るなり、「何この泥だらけの服!どこで遊んでたの?」と怒り出した。私は「あ、これは……」と言葉に詰まる。


川で遊んでいたことを言い出せない僕に、母さんはますます怒り心頭。「着替えてきなさい!」と一喝された。

服を脱ぎながら、「次からちゃんと気をつけよう」とその場では思ったけど、多分また同じことを繰り返すんだろうな。だって、こんなに楽しいんだもん。

夜、母さんに絞られた僕は、やっと宿題に取り掛かった。でも頭の中は、次の冒険のことでいっぱいだ。「明日はどこに行こうかな?」そんなことを考えながら、僕の夏休み初日が静かに幕を下ろしていった。

これが、僕の日常。田舎に住む少年の、何でもないけれど特別な一日だ。都会の人たちがこれを読んで、少しでもこの空気を感じてもらえたら嬉しいな。


もし好評ならばシリーズ化していきたいと考えています。

シリーズ化してみたいので、田舎暮らしの人も都会暮らしの人も「スキ」してみてください!



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