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自然という私たちの故郷|エッセイ
こんにちは。める丸です。
私は自然に触れることが大好きです。田舎で生まれ育ったこともあり、自然は私にとって特別な存在です。自然に囲まれて過ごしてきた日々の記憶は、今でも心の中に鮮やかに残っています。そして、自然の中に身を置くたびに、どこからか不思議なパワーをもらっているような気がするのです。
子どもの頃の夏休み、私は川でザリガニや魚を追いかけるのに夢中でした。秋になると山に入り、どんぐりや落ち葉を拾い集めて遊ぶことが日課でした。当時の私は、自然と遊ぶことが当たり前で、むしろそれが私の日常でした。一人の大人となりつつある今、その頃よりも行動力は減ったかもしれませんが、自然の中で過ごすひとときは、あの頃の懐かしい記憶を呼び起こしてくれます。そして、その瞬間、私はまるで実家に帰ったような温かい気持ちに包まれるのです。
自然の中にいると、世界中がどこかでつながっているような感覚を覚えます。私がどこにいても、決して一人ではない。そんな安心感を自然は与えてくれます。これは、単なる郷愁だけではないと思います。私たち人間の深い部分に刻み込まれた本能が、自然を「故郷」と感じさせているのではないでしょうか。
一方で、現代の社会は「デジタル」が発達し、画面越しのつながりが当たり前になってきました。SNSやネットワークを通じて、人々は以前にも増して簡単にコミュニケーションを取れるようになりましたが、その一方で、物足りなさや孤独を感じる人も少なくないように思います。そんな時こそ、自然という「アナログ」とのつながりが重要なのではないかと感じます。
たとえば、木々の間を抜ける風の音、小川のせせらぎ、鳥たちのさえずり。これらの自然の音は、私たちの心を癒し、ストレスを和らげてくれます。土の香りや新鮮な空気に触れることで、頭の中がすっきりと整理されることもあるでしょう。自然がもつこの癒しの力は、私たちの生活において、とても大切なものだと思います。
自然はいつも変わらず、そこにいてくれます。日常生活に疲れたときや、新しい刺激が欲しいとき、自然に触れてみるのはいかがでしょうか。特別な準備をしなくても、近くの公園や小さな花壇でも十分です。緑に目を向けたり、空を見上げたりするだけで、少し気持ちが軽くなることもあるのです。
私にとって自然は、ただ美しい景色を楽しむだけのものではありません。それは、私を守り、癒し、そして力を与えてくれる大切な存在です。これからも自然と触れ合い、その力を借りながら、日々を豊かに生きていきたいと思います。
自然は私たち人間の心の奥深くで、いつもそっとほほ笑んでくれているのだと信じています。