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心からの幸せを得る簡単な方法

人の幸せとはどういうものか。
心地良く、充足感に満たされる瞬間とは。

それは人の数ほど答えがあろうから、平たく根底にあるものを挙げる。
最も快適なのは、丁度良いことだ。

暑過ぎる猛暑も体に堪えるし、真冬の寒さもつらい。
暖かく日差しの柔らかな、気持ちの良い風が吹く日は皆、外へ出かけたくなるものだ。

料理の味にしても、各人の丁度良いと思える味付けが一番おいしい。
しかし人は気まぐれなもので、時に丁度良さからはみ出たものに強く惹かれる。
平々凡々な日々をつまらなく思い、刺激を求め、そこに幸せを感じたりもするのだ。

目下の私の幸せは、夜、潜り込む布団が暖かく温もっていることだ。
冬、冷たい布団に入るのはとても侘しい気持ちになる。
体温で温まるまでの数分間、体を丸め耐えるのは何だか牢獄にいるようで、自分が可哀想に思えてくる。
冷たいうちは眠りにもつけず、やっとわずかに暖を感じてようやく寝ることができる。

こんな不幸とはオサラバだ。
布団乾燥機をセットしておくとポカポカに温めてくれ、布団に入った途端、そのぬくもりにとけていく。
身も心もほどける丁度良い人肌のぬくもりに包まれると、何となく誰かに大事に扱われているような、そんな気持ちが満ちる。
睡魔に優しく手を取られ、眠りに落ちていく。深く。
丁度良いとは幸せな気分だ。


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