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朝起きられないのは起床困難という症状かも②

朝なかなか起きてこない、
体調が悪いという、
朝だけの腹痛、頭痛、めまい
お昼過ぎるとケロッと元気にしている


これらは体内時計がずれ、朝の目覚めのシステムが上手く働いていない事による症状です。

私達も真夜中に起こされたら、眠いし、怠いし、不活発ですよね。
それと同じ状況になっています。

朝の血圧が低い事などから、起立性調節性障害として小児科では診断される事が殆どです。しかし海外ではこの病名は使われません。OI(Orthostatic Intorelance)起立不耐性という用語が似ているのはありますが、主に成人の循環器疾患の患者の症状です。睡眠医療側は体内時計が遅れている睡眠相後退症候群のメカニズムによるとみています。身体を十分に動かさない子供が増えたことも影響しているといわれます。

insomnia


実際の診療では起立性調節性障害に使う薬も、睡眠相後退症候群に使う薬も使って治療していきます。
ですが、背景に心理的なものもあることから、薬飲めば治るような簡単なケースは少ないです。そもそも毎日薬を飲む事は大人でも大変なので、お子さんだと尚更です。

治療者との良好な関係の構築を経て、薬を飲む意欲が上がってくると、ご本人の意欲も上がって、少し生活が変わって、、

と、時間がかかります。
支える親御さんも粘り強くやって頂く必要があります。

私もまだまだ治療者として勉強中ですが、改善しているお子さん見るとすごく励まされます。

お読み頂きありがとうございました。
また次回!


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さくらねる
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