多様性を論理的に全肯定する【数理生物学】
はじめに昨今よく聞くようになった「多様性」という言葉に、ネガティブなイメージを重ねられることがある。一部の人は、「多様性の尊重」を「ヤバイ奴を、嫌だけど容認しなければならない」と読み替えて、それを窮屈に感じているように思える。
「多様性」は「種の多様性」「遺伝子の多様性」のように、生物学でよく出てくる単語だ。本来そこに良い意味も悪い意味もない。
生物学的な「多様性」と、世間で言われる「多様性」はもちろん文脈が違うのだが、生物学の世界では「多様性」にネガティブなイメージが伴うこ