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【VTuber】それはまるで「VTuberの幸せの花道」のようで…

本当に濃い10日間でした・・・

VTuberコンテンツの1つの完成形を見た気がします。

にじGTA

「こんなにゲームの世界の中に入り込んだ経験はなかった」と語る配信者さんがいるほど、大きな可能性を秘めているのではないでしょうか。
サーバーには最大90名という運営さんも驚いた接続数。
私が追っていたグループの4名に限りますが、ライブ配信の再生回数は平均すると通常配信の4~5倍。
その方たちの過去のライブ配信も含めて上位に食い込んでいます。

まさに「熱狂」

いちファンとして、とても楽しませていただいたのですが、
私もひとつのVTuberチーム裏方として、この熱狂をしっかりと言語化して後から見直せるようにまとめておこうかと思います。

この熱狂を生んだ要因として、大きくこの4つだと感じました。

・能動的なゲーム実況
・ライバーさんたちのバランス感覚
・同じ空間と時間を共有している面白さ
・10日間限定の儚さ

●能動的なゲーム実況

VTuberコンテンツの主軸の1つに「ゲーム実況」がありますが、どうしてもゲームというものに対しての『反応』が多くなるので少し受け身の要素が強いと思っていました。

とくにRPGなど主人公や操作するキャラクターにしっかりとした設定やキャラが出来上がっていると、どうしてもその人を通しての体験になってしまいます。

ですが、今回のGTAのような場合だと主人公やプレイヤーキャラに人格などはなく、そのままライバーさんの投影としてゲーム内に存在しています。
決められたストーリーもイベントもないのでライバーさんの思うがままに移動し、行動し、話すことができる。
「GTA」というゲームはプレイしているものの、ライバーさんたちの言動がそのまま直接コンテンツになるという『能動的なゲーム実況』だと思います。

その人の人柄や、配信のエンタメ力、他のライバーさんとの交流・関係性などをそのまま視聴者さんに見てもらえるので、もはや”実況”の枠を超えている面白さがあると思いました。

●ライバーさんたちのバランス感覚

銀行〇盗やクスリの〇売など、なかなか過激で好き放題できる「GTA」

ライバーさん達がいくつものグループに分かれ、敵対・同盟などトラブルが起きても不思議ではない状況だったと思いますが、
配信をされているおひとりおひとりが「その世界の住人として生きていること」「配信として面白くすること」「他のライバーさん、視聴者さんに不快感を抱かせないこと」を常に配慮しながらプレイされていました。

ライバーさん同士、ライバーさんと視聴者さん、それぞれが築き上げてこられた素晴らしい関係性を土台とし、
その上であの長時間、編集も入らない配信というカタチでここまでのパフォーマンスをされていたのは凄まじいバランス感覚だと思いました。

●同じ空間と時間を共有している面白さ

「ロスサントス」という街を舞台にし、同じ空間と時間を共有しながらいろんな場所でドラマが起きる。
配信界隈では「複数窓」と呼ばれる、同じコンテンツでコラボをしている配信者さん達(別々のコンテンツを見る場合もありますが)それぞれの配信を同時に視聴するという文化があります。

この「GTA」はまさに複数窓に最適なコンテンツで、
カーチェイスをしている警察側と犯人側、それぞれの視点を交互に見ているとまるで映画を見ているような感覚にもなりました。
これによって冒頭に述べた再生数の伸びも実現したのだと思いますが、現在進行形で起きているドラマを自分がスイッチャー(画面の切り替えを行う人)になった気分で楽しめるのはとても新しい刺激的な体験でした。

くわえて、面白いと感じたのは『声が届く範囲がプレイヤーキャラの物理的距離に依存している』というシステムでした。
同時に数十人もログインしているので、もちろん全員の声が聞こえるわけではないのですが、プレイヤーキャラ同士が近くに行くとその人の声が聞こえるようになります。

まるで本当にその場に居るかのような演出は、さらに没入感を深めたと思います。

とあるライバーさんが、他のAさんの会話を高速道路上でしていて、偶然反対車線を通り掛かったAさんに「いま俺の話してた?」と電話をもらっている場面など、
そういう奇跡的な場面も印象的でしたね。

●10日間限定の儚さ

まるで文化祭のような感覚でした。

10日間という期間限定のイベントだった今回の「にじさんじGTA」
私自身もロスを感じてしまっているのですが、この期間限定であったことが「文化祭」のようなお祭りを感じさせてもらい、あの感動を生んだのだと思います。

ライバーさん達が配信が終わる直前に「また明日な!」と声を掛け合っているのが、子供の頃友達と遊んでいて帰宅するときに

「また明日ここで!!」

と声を掛け合うようで、とても温もりを感じられる光景でした。

ほんとうにあっという間の10日間でしたね。

まとめ

今回本当に「熱狂」を感じ、VTuberコンテンツのひとつの完成形を見たような気がします。

視聴者さんのコメントのなかにも「これがメタバースか」という意見がありましたが、
まさにそうだと思います。

「にじさんじGTA」は『にじさんじ』さんというグループのチカラが生んだ楽しさも大きかったと思いますが、この楽しさを多くの人が知ることとなりました。

同じ空間や時間を共有することで生まれるドラマや、配信という発信方法との相性の良さ。
VTuberだからこそファンの方たちと一緒に世界を作っていけること。

また私たちの夢がひとつ増えた気がします。

ついにあと4日後に控える私が所属しているVTuberチーム「グレスティナ」のリリカ・ルシャトリエの復帰配信。


まだまだチームとしては小規模ですが、私たちの夢である『バーチャルグレスティナ』を必ず実現させて、今度は自分たちが「熱狂」を生み出せるように努力していこうと思います。

バーチャルグレスティナ構想図

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