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【CEOブログ】Yes,andで自由になる
27歳の女CEOが日々の学びを記録するnote
その中でも私の歴史を辿った連載があって、その記事を書いていたの。
▼これのこと
現在Part2まで出てて、今日Part3を書いていた。
でもこのPart3で取り上げるのが大学時代のミュージカルサークルでの学びについてでさ。山ほど痛い目見て山ほど学んで、今の自分の価値観をばつっと形成したとこだから長くて長くて。
そんでもって、その学びを書いてる中で、今いま体験しているエピソードと繋がるところがあって。だからその部分だけ、今日抜き出して書くことにした。
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Yes, and
インプロでよく言われるキーワードの一つ。組織開発とかでも言われることが多くて、知っている人も多いのではなかろうか。
相手が言ったことやったことを否定するんじゃなくて、「Yes」と受け取ったうえで、自分の「and」を出して繋げていこう。という考え方。
でもね。
このYes andって、
本当はもっともっと広いものだと思うんよ。
インプロ(即興芝居)をしていると、即興だから、自分が思ったことやったことの意図が伝わらなかったり、いわゆるミスと呼ばれうることが必ず起こる。
例えば、この前即興で1時間の長編作品を作り続けているSecond Circleの公演を見に行った時、こんな場面があった。
※事前に登場人物の名前を決めた状態で芝居スタートしている
※実際使ってた名前忘れちゃったので今回用に適当に
シーン1 権助と佐助が2人でいる
権助「佐吉さん!プロポーズ成功しました」
佐吉「うんうん、九郎くんは計画性が素晴らしいからね。成功すると思っていたよ」
権助「僕は権助なんですけど、本当に九郎は計画性が凄くて、九郎のおかげで台本通りプロポーズできました」
佐吉「おお、君はだから〜、権助だね。いや〜、僕はお金持ちだからよく間違えちゃうんだよね〜。はっはっは〜」
(九郎登場)
九郎「権助!計画通り成功したらしいな!」
権助「そうなんだよ!九郎、本当にありがとう」
〜〜〜どんどん物語が進む〜〜〜
シーン8くらい 権助の結婚についてと九郎と2人で話している
権助「九郎、俺は全財産なくなったとしても、彼女と結婚したいんだ。これまではずっと台本通りの人生だったけど、そこから抜け出したいんだ!」
九郎「僕は応援するよ。君はきっと幸せにできる」
(佐吉登場)
佐吉「いや〜、遅くなったねぇ。部屋を間違えちゃって。僕はお金持ちだから、部屋をすぐに間違えちゃうんだよね〜」
ここに凄さが詰まりまくってるんだけどわかるかなぁ。解説するね!
まず、初っ端で佐吉は権助の名前を九郎って間違えてしまっているんだけど、「いや、違います」で終わらせたり、九郎って呼ばれたのに権助って呼ばれたことにして無視して続けたりせず、お金持ちだからよく間違えちゃうというキャラ設定に使ってる。
そして実際にその後のシーンでも、随所で「お金持ちだからよく間違える」という設定を繰り返し使って信憑性をあげてたりもする。
これって、間違えたということを「Yes」して、さらにキャラ設定に使うという「and」をしていると思う。
もっと細かく見ていくと、名前を間違えられたことをきっかけに、九郎を計画性のある人という設定をつけたら、九郎役の人が実際にその人物として登場してくれたり、計画を台本と捉えて、作品のテーマとして昇華させてる。
これって、意図してやったこと言ったこと相手のこと以上に、起こっていること、ズレが生じたことなどなど、全てに対して「Yes and」をしている。
間違えたことに、Yes
意図通りに伝わらなかったことに、Yes
そして、スマートに処理できなかった自分に、Yes
今起きている状況がある。
その中で、じゃあどうするのか。
これが、Yes andなんだと思う
それでね。
これができることって、人生を前向きに豊かにしていくと思うんだ。
だって、
世界はどこも不十分で、人は誰しもが不完全だから。
どこの会社を見たって、どの人を見たって、ここはすごく素敵だけど、ここは嫌だなというところがある。
それは会社を作っていたり、団体をリーダーとして率いてる本人だって思ってる。自分なりにみんなのことを思ってやっていても、より良いものを作ろうと奮闘していても、リーダーの想いは言葉足らずで伝わらないし、情報共有は足りないし、持っているべき知識や経験も足りない。
ちなみに、本人が足りないと思っていない場合もある。
私は中学やら大学やらの頃、自分はいいリーダーができると思って当時のリーダーにいらぬアドバイスをしまくってたし批判的なこともしていたよ。
で、実際リーダーやってみて、全然できない愚かな自分を見つけるのだよ。リーダーって教科書通りにやってもなんにもならないことを学ぶのだよ。
自分ってポンコツなんだなって思えるまでは思えないから、経験のない人は足りないとすら思えない場合はあると思う。
じゃあ、その中でどうするかって話。
会社の仕事が残業しないと終わらないほどのものだからやるしかない。
会社の上司が自分のやり方しか認めないし、話しても無駄。
熱量もってやってほしいのに、部下はプライベート優先で頑張らない。
こんなにいいサービスなのに、この価値が全く理解されない。
こういう状況に、Yesしていく。
このYesができないと、誰かの脇役になってしまうと思うの。
会社の仕事が大変だから仕方なく残業していると、会社という主人公がいて、それに合わせる脇役の自分になる。残業するしかない。会社目線。
分かりにくかったら会社の社長目線でも部長目線でもいいけど。
でも、業務時間内に終わらない仕事が目の前にある。それにYesすると、
・それを圧縮するために工夫するのか
・減らしてもらうよう上司に掛け合うのか
・自分のスキルアップのために喜んでやるのか
・工夫も進言も面倒だからそれより時間使って終わらせるのか
という選択肢が現れてくる。で、自分で選べる。
最終的にそのまま残業してもいいんよ。でも、嫌々に半分逃げながらやるのか、自分の意志でやってるのかだと主導権を握っている人が変わってくる。
全ての状況にYesする。
で、その上で自分がどうするか決める。andする。
これができたら、人生の主人公が自分になっていく。と思う。
これを教えてくれたのが、私にとってはインプロだった。
さら言うと、Noしてしまう自分にもYesしたらいい
人間は不完全だから。
Yesできなくてもいい。
Yesできない。残業に腹を立てちゃう。働かない部下にむかついちゃう。決めつけてくる上司に傷ついちゃう。
そんな自分も、Yes
で、どうする?って話。
腹立てちゃう自分でどうする?いっぱいいっぱいの自分でどうする?Yesできない自分でどうする?
この枠を、器を、広げていく修行なんだと思う。そして、ここが広がっていくと、より自由になっていくんだと思う。
私はもっと自由になりたいから、もっと枠を広げていくのだ。
世界は広いのだ。
やっていこうよ、自分のままで。
愛していこうよ。この不完全な世界を。
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