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〝それ〟は なく て ある

全部外さないと
その人ではないのに

でもその全部が
その人でもある

ない から ある 
に変わる瞬間

結局それでしかないのだ

どちらも通らないと
それは理解できなかったし
結局必然的に通る道

ある と ない は
きっと同じ位置にある

ある と ない の
それぞれの未消化な部分

ある は ない へ向かい

ない は ある へ向かう

どちらも
〝純粋なるそのもの〟

で 点であり
全部なんだ



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