さすがのリアル店舗、ヨドバシ

 11月に「どうしても行きたい」コンサートのチケットが取れた。というところで、俄然、コンサート用双眼鏡を買いたくなってきた。
 付き合いの長い友人たちに選び方を相談したら「自分のは8倍」、「美術館用なら近くが見えるほうが」などと教えてくれてから、「でも、やっぱりリアル店舗に行ったほうがよい。店員さんがいて相談に乗ってくれるし、重量感や見え方も、実際にいろいろ試して見てからのほうがよい。自分は有楽町ビックカメラで買った」といってくれた友人がいる。別の友人も「こういうものはリアル店舗で買ったほうがよいよー」という。
 というわけで行きました、秋葉原のヨドバシカメラへ。パソコンや電化製品の店に双眼鏡なんてあるかなと思ったが、「ヨドバシ『カメラ』だものね、光学製品は得意なはず」なので、もちろんあった。
 エスカレーターで3階へ上がり、お目当ての双眼鏡売り場へ。思っていたよりも売り場面積が広い。「野鳥観察用」と「コンサート用」に分かれているので、「コンサート用」のショーケースへ行く。価格は1万円くらいから10万円近くまで。
 試してみようと目に当てる。メガネをしている人はこうやってかける、左目で覗いてこのパーツでピントを合わせ、次に右目で覗いてこのパーツでピントを合わせる、と。あ、こうするのね。
 覗いて店内をあちこち見てみると、「10m」「20m」とかポスターのような掲示がある。なるほど実際の距離を考えて見てみろということね。とはいってもホールの席からステージまで、どのくらいの距離かはわからないなぁ……そんなことあんまり考えたことないから。と思っていたら、主だったホール(東京ドームやオペラシティなど)の「距離」が書いてある。「東京ドーム 72m」とかね。うわー至れり尽くせりだ。
 というわけでいろいろ試していた。手に持って実際に覗いてみてわかるのは、意外と「重い」ということ。
 ここで、400g未満の製品だけに絞ろうと方針ができた。次に価格。予算は税込み3万円以内なので、2万円台の製品を見ていくと、売れ筋らしく「お勧め!」というラベルがいくつかの製品に貼ってある。
 いくつか覗いてみて、操作しやすい2つに絞れた。どっちがいいか、あとはどんな条件で選んだらよいのだろうと迷っていたら、「どういったタイプをお探しですか」と聞かれた。素晴らしいタイミングで店員が声をかけてくれたのである。

久松:やはりこの辺がお勧めですか
店員:そうですね、よく出ています。コンサートですか
久松:そうなんですけど、美術館にも持っていきたいんです
店員:細かいところを見たり、ステンドグラスを見たりします?
久松:そうそう、そういうところを見たいんです
店員:それなら、(この2本のうちならば)こっちですね

 と指さしたのが「Vixen アトレックII HR8×32WP」製品。最終候補の2本の価格が低い方だったので即決した。「ではこれにします」とレジへ持っていった。
 レジでは、保証書にスタンプを押してくれてカードを作るよう勧められた。ふだんはカードは作らない私だが「保証書をなくしてもカードがあれば履歴をたどれるので(期間内であれば)修理できます」というので作ることにした。
 そんなこんなで手元にやってきた双眼鏡。まずは来週のストリートピアノフェスに持っていってみよう。その前に毎日使って慣れておかねば。鳥でも見てみようかなぁ……。

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