コロナ後遺症の話 #4
#3 https://note.com/merlin_witch/n/n517fea42f1fc の続き。
EAT治療が20回終わった。
主症状である微熱と頭痛はだいぶ治まってきたので、一応の効果はあったと判断できるだろう。毎朝、バファリンプレミアムを半錠飲んで仕事を始めるという生活ではなくなった。
ただし、完治はしていない。いまでも時々「今日は調子が悪い」と熱を測ると36.6℃だったりする。頭痛がする日もある。
EAT治療を受けた翌日は調子がよいというわけでもない。ここが「治療が効いている」のか、あるいは単に時間の経過で後遺症が軽くなってきただけなのかがわからないところである。
さらに、もうひとつの症状である脚のぴりぴり感は軽くなっていない。この症状についてはここまで書いてこなかった。微熱および頭痛というメインの2症状が治まってきて、やっと「ああ、脚にも症状があった」と気にするようになってきた。この現象はたぶん、再校を見ていて、初校でつぶしたミスとは別の間違いが浮き出てくるように思えるのと同じだろう。
脚の症状についても無論ドクターに相談した。けれども、コロナ後遺症のひとつとしてよく知られている「自律神経の調子が悪い」のだろうと言われただけだ。よく見られる更年期症状とたぶん同じだが、わたしは幸運にも更年期症状がほとんどなかったので、よくわからない。
ともかく改善した症状も、そのままの症状もあるが、そんなこんなで、先週8月18日に32回目のEAT治療まで終わった。
ここで、自分の場合のコロナ後遺症についてまとめておこう。あとから検索して読みにくる方もいるかもしれないので。
主症状:微熱、頭痛
その他の症状:脚のぴりぴり感(「痺れ」ではない)
治療:上咽頭に塩化亜鉛を塗布・擦過するEAT/Bスポット療法
治療頻度:隔週
治療時の痛み:強(10回目くらいまで)→中(現在)
治療後の痛み:強(10回目くらいまで)→中(現在)
治療後のその他の間隔:(血の混じった)鼻水や痰が出る
治療効果:微熱、頭痛は軽快(毎朝→週に1回程度に)
下肢のぴりぴり感は回復しないが仕事には支障なし
ここまで書いてみると、自分の場合は元から軽症だったうえに、治療の効果も見られる。脚のぴりぴり感を除けば、だいぶ回復したといっていいだろう。
だが懸念ももちろんある。それは「一生このままEAT治療を2~3週に一度受け続けないといけないのか」ということ。
たしかにEATを隔週で受けていると風邪も引かない。気のせいではなく、感染の始まる部位を直接消毒するようなものなので、効果があるのは当然らしい。自分は慢性のアレルギー性鼻炎持ちであるが、これにも効くらしい。
つまり、EATはコロナ後遺症に特化した治療ではないということだ。それを考えても、今後受け続けた方がいいのだろうと思う。ただでさえわたしはアレルギー性鼻炎で通院しているのだから、その「ついで」にEATを受けると考えればよいのかもしれない。
しかし、EATを受けている耳鼻科は、自宅の近くではない。出版社でオンサイト勤務をしていたときに突発性難聴を発症したのだが、そのときに駆け込んだクリニックなのだ。ここまで、自宅からは1時間ほどかかる。
コロナ後遺症の療法を受けるためにだけ、往復2時間という時間をかけて隔週通院するのは、仕事が詰まっているときにはつらい。
この「往復時間」の問題をどうするかが今後の課題であるが、とりあえず「コロナ後遺症」についてはここまでとしておこう。今後、数か月から1年して治療か状態に変化があったら続きを書くこととする。