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 青山通りからパソナスクエアで折れてドトール、セブンを過ぎていく。左側、坂の手前にお店の案内板がある。坂を下りたところに佇むのがペルー料理ALDO(アルド)だ。
 3年半前に初めてペルー料理を食して、すっかり気に入った。黄色いポテトサラダのカウサ、魚をスパイシーにマリネしたセビーチェ、牛ハツの串焼きアンティクーチョなど、すべて好みの味だった。なかでも、カリッとした歯ざわりのカンチャ(ペルー原産ジャイアントコーン)は、マイフェイバリットなおつまみとして一瞬でトップの座に上り詰め、一生変わらない不動のベスト1の地位にあり続けること間違いない。それくらい気に入ってしまった。
 今日は、それ以来のペルー料理となる。
 地下にあるレストランへと階段を降りると、アルパカが出迎えてくれる。すでにペルーの雰囲気たっぷりだ。
 会食ということで個室が用意されいた。まずはアペリティフ、お勧めのピスコサワーをいただく。ペルーのお酒、ピスコをレモン、ガムシロップ、卵白とシェイクしたショートカクテルだ。グラスの端にはライムのスライスが差してあり、見た目もおしゃれ。味はほんのり甘酸っぱく、見た目も白いのでヨーグルトドリンクのようだ。これは素敵なランチになりそうだと、どんどん期待がふくらんでくる。
 前菜はツナのカウサ。黄色くてスパイシーなポテトサラダである。じつはポテサラが苦手なのだが、ペルーのカウサはするっといけてしまう。スパイスのおかげだろう。
 次は、これもペルーの代表的な料理セビーチェだ。白身魚と海老をレモン、唐辛子、ガーリック、コリアンダー、オニオンで和えたマリネで、かなり酸味が効いている。マイフェイバリットのカンチャ(ジャイアントコーン)がたっぷり付け合せられていて、幸せ満開となる。
 アペリティフのピスコサワーの次は、紫とうもろこしのジュース、チチャモラーダに移る。ポリフェノールたっぷりが嬉しい。原色に近い紫色はエスニックテイスト、初めて飲む異国のドリンクなのに、懐かしい味がするのはなぜだろう。
 やさしい味のキヌアスープでちょっと口と胃を休めたあとは、アンティクーチョ(牛ハツの串焼き)だ。焦げるくらいに焼くのが好きなわたしにとって、ベストな焼き加減だ。こりっとした歯ごたえと、肉の旨味を味わえる。
 最後はペルーで定番中の定番、ロモ・サルタード。牛ヒレ肉をトマト、オニオン、揚げたポテトなどを一緒に炒めて醤油で味付けをしたプレートにライスがついている。おにぎりを連想させる三角形にご飯がかたどられているのに親近感が湧く。食材も味付けも、そして見た目も日本人が大好きなソウルフードは、馴染んだ安心さにエスニックさが振りかけられたテイスト。量も多くて満腹以上だ。
 食後のハーブティーは、香ばしくてほっとする「また飲みたい」お茶であった。いわゆるハーブティはちょっと薬っぽい感じで好みのものがないのだが、このお茶はイイネ!を連打したい。最初に飲んだカクテルのピスコが残っていたのか、お茶の名称を控えてくるのを忘れてしまって残念。またアルドに行くしかなさそうだ。

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