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2019年11月の記事一覧
鍵をかけたTwitterアカウント、かつて友人だった人 メンデルスゾーン『夏の夜の夢』
推敲になっていない推敲 昔から、自分が言ったことを、後から引っ込めがちだっただけに、このnoteでも悪癖が続いている。一度、公開した記事の細部が、気になって、直してしまう。
その価値があるほどのテキストを書いているつもりでもないので、なんとも気恥ずかしい。推敲のつもりが、推敲になっていないということも、しばしばある。それでも公開するからには、つまり、読んでもらう、誰かの時間をわずかでも使っても
『LIFE』のパート2ではなく、『LIFE』のその後 小沢健二『So kakkoii 宇宙』
若かった男が、年を取っていく過程 小沢健二の『So kakkoii 宇宙』は、2006年の『毎日の環境学』以来、13年ぶりのアルバム。ボーカル入りのオリジナル・アルバムとなると、2002年の『Eclectic』以来、17年ぶりとなる。
彼のこれまでのアルバム、『犬は吠えるがキャラバンは進む』『LIFE』『球体の奏でる音楽』『Eclectic』『毎日の環境学』を、通して聴いてみる。歌詞の中で歌わ
女性との口論で、好きな曲のフレーズを出された日 KIRINJI『11』
「KIRINJI」に興味がなかった自分 “大きく揺れたなら 逆さまに映る世界”
このフレーズが彼女の口から出てきたときの驚きは、ぼくに次の言葉を吐かせることをずいぶんと躊躇わせた。KIRINJIの『11』に収録された「心晴れ晴れ」の一節だ。
このアルバムが出たときのナイーヴな気持ちを言葉にするのはむずかしい。もともと、キリンジは、兄の堀込高樹が弟の堀込泰行を誘って、兄弟2人で結成されたバン