【自為読書】 エピソード1.0 ギリシア神話
自分のための読書を略して「自為読書 (ジタメドクショ)」と名付けてみた。
私がこういう読書をしようと思い、何から読んだらよいのだろうと探り、、、行きついたのが「まずは神話を読もう」であった。
1.ギリシャ神話を選んだ理由
自為読書の目的は、自分の心の居場所を作ることでもあるから、表面的ではなく完全に内省できるものが良かった。
なにかこう、表面的なものではなく、自分の心の根幹を為すものを理解することが必要だと感じていた。
だからいろいろな学問のもとを辿ってみた。
私は下記のように辿ったのだが、一般的な意味での「合っている合っていない」や「重複・不足している!」は、この際無視する。
経営学 → 経済学 → 社会学 → 歴史学 → 宗教学 → 政治学 → 倫理学 → 論理学 →哲学
そう、哲学に行きついた。
どの学問にも、哲学に対する考え方が必ず根本や背景に根付いている。
だから哲学の本を読もうと思った。
そして哲学の源泉を辿ると(私は一旦西洋哲学に重きを置く)、ソクラテスにたどり着いた。
ベタで、当たり前だが、彼をきちんと知らずしては始まらないと思った。
更に、ソクラテスについて知る前に、彼が住んでいたギリシャの国造り(世界づくりに近いかも)の元となった「神話」を読まねばならないのかもしれないと感じ、
まず第一冊目にこの本を選んだ。
そしてなるべく原書を読みたいと思ったから
『ギリシア神話』 アポロドーロス 高津春繁訳 岩波文庫
を選択した。
2.読書疑問文
ギリシャ神話を読もうと思った理由と似ているかもしれないが、この本を読んで理解したい疑問がいくつかある。
・そもそもなぜ神話というものが必要だったのか。
・神話に表されている力関係=ヒエラルキーが実際の歴史に及ぼした影響があるのか。
・神々に対する畏怖はどこから生まれたのか。内在化した監視システムのように働く理由とは。
ぼんやりとした疑問だし、この本を読んで解決するかわからないが、こういう疑問を持ってギリシャ神話を手に取った。
3.本の中身の分量について
手元に文庫本が届いた。
そんなに分厚い本ではない。
さて、と寝る前にちょっとずつ読もうとしたが2ページくらいで「え、無理!!(;゚Д゚)」と諦めた。
というのも、登場人物(神々)が多すぎる!人物相関図というか、神々相関図を作らないと追いついていけないくらいの数の多さ。
そして何の感情も無く淡々と話が進んでいく(アポロドーロスの『ギリシャ神話』は神話を無感情にまとめたものだと、前書きに書いてあった…)。
そして時系列もかなりめちゃくちゃなのである…。
「これは寝る前にベッドで読む本じゃないな…。」と思い、日中机に向かってメモしながら読むことにした。
ちなみに分量はこうである。
1.訳者前書き 8ページ
2.目次 15ページ
3.本編 184ページ
4.訳注 19ページ
5.巻末固有名詞索引 67ページ (つまり、67ページ分の登場人物がいる、ということである。)
本編は200ページにも満たず、全量の67%だ。
どれだけの神話の話を凝縮したのかが分かる…。
「最初っから、選本をミスったか…。」と思ったが時すでに遅し。
頑張って読む。
これから、内容のまとめを軽めに、自分が思ったことを多めに、神話のまとまり毎に書いていきたいと思う。10個くらいになるかもしれん…。もっと少なくしたいが。