病人は危険人物なのか?
精神疾患。
そう聞くと、世の中の大半の者が偏見を抱くのではないでしょうか?
『意味も無く暴れ出したり、周りに暴力を振る舞ったり、怒鳴ったり、
人様に迷惑を掛けたり、延々と1人で喋っていたり、武器を振り回したり、
とにかく何をするかまったく分からない、色々と怖くてオカシイ人。』
そういったネガティヴなイメージや、偏見や、思い込みが、
頭の中にこびりついているのではないでしょうか?
病気で仕方なくそうなってしまい、
本当は『困っているだけ』の人間のコトさえも、
頭がオカシイと言ったり、平気でキチガイと呼んだりもする。
わたしも精神疾患を患っている以上、そう思われないかが心配な毎日です。
世の中、あまりにも偏見が多い為、自分でも自分がオカシイのかなって、
世間に流されてしまいそうになる事が多いです。
しかし、良く考えてみて下さい。
健常者の中にだって、意味も無く暴れたり、周りに暴力を振る舞ったり、
怒鳴ったりなどして、人様に多大なる迷惑を掛けている者が多い事を。
同じ言語を使用しているハズなのに、まったく話が通じない者も居ます。
良ぉ~く思い出してみて下さい。
…意外と身近に居ませんか?
それに気付かせてくれたのが、わたしのお友達です。
どんなにマトモで健康な人間であっても、一度は精神疾患になれば、
大体は他の精神疾患患者と同じ状態になるハズです。
しかし、だからといって、その人はイキナリ『危険人物』になるのですか?
病気になってしまった人達は、自らの意思でそうなった訳ではありません。
病気のせいで異常な行動を取ってしまったり、異常な事を言ったとしても、
それは、その病気と闘っているだけなのです。
それは『闘病の一環』なだけで、ちゃんとしたマトモな人間なのです。
わたしに統合失調症の症状が出始めた頃、
真夜中に、裸足のまま外に出てしまうという事件がありました。
しかし、わたしのお友達は、それを聞いても態度を変えませんでした。
むしろ、大切な事を教えてくれました。
な、なるほど……!
様々な精神疾患や病気持ちでも、まだ一般常識を守れているわたしは、
どこもオカシくなんかないんだ……ハッとさせられるモノがありました。
しかし闘病ブログを立ち上げた以上、危険人物だと思われる可能性もあり、
実際、このブログを立ち上げてから、周りの人達の態度が急変しないかと、
毎日、心配で怖いです。
わたしなんて、本当に誰にも迷惑を掛けたくない一心で、
お部屋の隅っこで、ずっとジッとし続けているようなヤツです。
人様のお家にお邪魔させて頂いた時なんて、
さらに隅っこの方で縮こまっております。
全ては、人様にご迷惑をお掛けしたくないからです。
…なんだ、わたしって、意外とイイヤツじゃないか!
誰か、褒めてやって下さいよ!
…それに気付かせてくれたお友達には、感謝しかありません。
本当にありがとう。
一部の親戚に、その裸足での外出事件のコトを話した時も、
『頭がオカシイ子だと思われたらどうしよう…?』
『引かれて、縁を切られたりしたらどうしよう…?』
とばかり心配して、とても不安で、とても怖かったのですが、
意外な返答が返って来たのです。
―みたいな事を言ってくれました。
…わたしは泣きました。
わたしが頭のオカシイ危険人物になってしまったかもしれないと思うより、
わたしの身体を真っ先に心配してくれた事に、とても感動したのです…。
ありがとう…、ありがとう……。
わたしは長年に渡る数々の壮絶なイジメを受けて来たけど、今は、
こうしてマトモな人間扱いをしてくれる、優しい人達に囲まれています。
思い返してみると、今までのわたしの人生には、『人間』など、
もしかしたら、最初っから居なかったのかもしれません。
皆、『心も知能も無いモンスター』でしかなかったのかもしれません。
でも今のわたしには、『ちゃんと人間扱いしてくれる別の人間』が居る…。
それだけで、本当に有難いと感じている日々です…。
病気のせいで、それが正しく認識出来ない日の方が多いけど…。
まだまだ、がんばるよ。
だってわたしは、心も知能もある『人間』だから。
モンスターじゃ、ないから。