Medical-4. 胸腔体積の増加
前回の記事では、
胸腔が閉鎖空間であることは、
呼吸を考えるにあたり
重要な概念であるにも関わらず、
音楽家の呼吸の世界においては
言及されない空間であると伝えた。
しかしながら他方では、
◯◯呼吸法といった
まことしやかなメソッドによって、
音楽表現においては
呼吸がいかに大切なのか
といった論調が繰り広げられている。
もちろんこの論調が
解剖学の観点から
とてつもなく乖離しているかと言えば
意外とそうでもないのである。
それらのメソッドを
丁寧に読み解いてゆけば、
胸腔についての解説が
いくばくか含まれているのである。
しかしながら残念なことに
“丁寧に読み取れる知識”が無ければ
事実にはたどり着けないのである。
では音楽家に
まずもって何を説明すべきなのか?
それは
【 胸腔の陰圧化 】であり、
陰圧化は何によって惹起されるのか、
この点に尽きよう。
【 胸腔の陰圧化 】が理解できれば
無駄な筋トレも手放しやすくなるし、
乱立する◯◯呼吸メソッドの論点も
整理しやすくなる。
では
【 胸腔の陰圧化 】は
何によって起こされるのか。
ここまで論を進めてくれば
その構造は目に見えてきているはずだ。
その通り、
【 胸腔の陰圧化 】を引き起こす
身体の構造こそ、
吸気における主動作筋である
ここから先は
245字
¥ 300
期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
お気に召して頂けましたらサポートをお願い申し上げます!