ライオンズゲートと降りてきた気付き2
前回の続きです。
もうひとつ、私のストレスの元となったのが
キンダー初日のピックアップだった。
(アメリカは毎日
親が学校に迎えに行きます)
全校生徒が一気に出てくるので
混乱しないよう
学年ごと、クラスごとに
ピックアップ場所が指定されており
保護者はそこに来るようにと
メールがあったのだけど
「クラスルーム裏手のドアから子供たちは出てきます。
芝生の上あたりで待っていてください」
と書かれていた。
それを読んだ瞬間
該当の場所が思い浮かんでいた。
息子を迎えに行く時間になり
クラスルームの建物まで来てみると
予想外にいろんなところに出口があって
芝生もあちこちにあり
その全てに親の行列ができていることに気がついた。
息子のクラスの建物は長方形で
私が一番最初に思った場所は
長方形の長い辺のところにあったのだけど
実は、短い方の辺にもゲートがあり
一番最初にそこに行列ができているのを
見てしまった私は
そこが正しい場所なんじゃないか?
芝生もあるしな・・と勘違いしてしまい
その場所で延々、息子を待ってしまった。
でもそれは
隣のクラスのためにできていた列だったのだ。
出てきた先生も知らない人だし
なんか違う気がする・・
そう薄々は感じるのだけど
そこにたくさん人がいるとつい
正しい場所のように感じてしまうし
もしここだったなら?と思うと
なかなか動けない。
時間が経ち、この列からは
隣のクラスの子供たちばかりが出てくる
さすがに違う!と感じ
ようやく建物を回って
最初にそうだと思った場所に行ってみた時には
他の子供たちの親はもう来て帰った後だったようで
息子だけが、先生たちとポツンと立って待っていた。
10分前からスタンバイしてたのに
結局、規定の時間より5分も遅くなってしまった。
先生に平謝りして
息子の手を引いて歩きはじめる。
息子は迎えが遅かったことに
とても腹を立てていた。
私は悔しさではち切れそうだった。
もちろん、ちゃんと時間内に来たのにとか
何でもっとわかりやすくしてくれないのよ
って思いもあったけど
私が一番嫌だったのは
「完璧にできなかったこと」だった。
息子の初日を楽しいでいっぱいにしたかったのに
こんなに頑張ったのに
先生からも、きちんとしてる母親だと
信用してもらいたかったのに
そんな完璧主義のプライドが
私をめちゃくちゃ気分悪くさせたのだ。
まさに、ライオンズゲートで
手放すべきテーマそのもの。
「完璧でなきゃいけない」
さあ、ここからは
シャワーでの気付きを書くよ。
まず、先生から来た
ピックアップ場所を説明したメールが
5次元からの指示だったとするなら
私はちゃんと
正しい場所をイメージで見ていて
正しくその文章を理解していた。
なのに、周囲の様子をみて
その最初の感覚を
あっさりと翻した。
最初に感じた、正しい場所がA
間違って待ってた場所をBとするよ。
私がB地点が正しいのかも・・?
と、思いを変えてしまった瞬間から
B地点にも芝生がある
ここもクラスの建物に面してる
ゲートがある
親がいっぱい並んでる
・・と、まるで
その新しい考えが正しいと思わせるかのように
追い討ちで信じ込ませる材料が
次々目の前に現れてくるのだ。
B地点からA地点は見えない。
でも真実(=A地点)は
ちょっと建物を回れば
簡単に見つかるくらい近いところにある。
もし私が、最初に見えたB地点だけを見て
そこが正しいと思い込まず
最初の感覚を信じてAの地点も
念の為、確認して見てたなら
クラスメイトのNちゃんのお父さんが
そこにいるのを見つけて
「やっぱりA地点がピックアップ場所だったんだ」と
すぐに気づけたはずなのだ。
それをする時間のゆとりだって
あったのだから。
なのに、それをせず
最初の感覚を無視し
見えるものだけで判断してしまった。
真実(=A地点)は
視点を変えて、疑って
足を使って動いてみないと見えてこない。
本当に辿り着きたいところ(=息子)は
私が彷徨ってる間も
実はずっとすぐ近くにいて
私が角度を変えて見つけてくれるのを
ただひたすらに待っていたのだ。
たかだかお迎えの話が
壮大なことになってきたけどw
私にはこれが
教訓のように響いて
シャワーを浴びながら
イタタタ・・!って感じだった。
最初の感覚を無視しない
目に見えるものだけで判断しない
大勢の人がそうしてるからと言って
それが真実だとは限らない
そして
角度を変えて見てみること、
疑ってみることも忘れない。
辿り着きたい場所は
意外と近くにあったりする。
実際に足を動かしてみるまでは
絶対に見えてこないし、辿り着けない。
だけど、ちょっと歩きさえすれば
すぐに見つかる場所でもあるんだ。
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