考えない人 壱
最近、考えない人が増えてきたように思う。
ここでいう考えない人とは、メディアからの情報を鵜呑みにする人を指す。
僕の経験上、ネットなどで見た情報をそのまま誰かに話している人は、
「それは本当か」
「なぜそうなったのか」
「それは今後どうなっていくと思うか」
といった質問に対して自身の考えを持っていないことが多い。
おそらくインターネットの普及が進んだ現代では「検索しかしない人」が大多数を占めるようになったことが一因だと思う。
ネットの世界では大半のことに関する「答えらしき」ものが転がっている。
一方、学校教育では正解が存在する前提で、それを導く正しい解法についてトレーニングを行ってきた。
言い換えると、正しい解法で導かれた結果は正しいものである、という考え方を刷り込んできたことに等しい。
その結果、ネットで検索をするときに検索ワードには多少頭を使っているけれど、検索結果については疑うことをしない。
なぜなら解法(検索方法)が間違っていなければ正解だと思い込むようなトレーニングをしてきたからだ。
これは非常に危険な傾向で、悪意のある情報発信者やメディアにとっては操りやすい対象といえる。
政治家の言葉に耳を貸すことはなくても、SNSの情報は真に受けてしまう方は多いのではないだろうか。
「絶対儲かる方法」なんて記事を見かけたらどう考えますか。
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