チェロ弾きのためのエッセイ〜心配〜
今日は久しぶりにApexのことを書いてみようと思います。
最近中学の同級生と2人で飲む機会がありました。成人式では会うことができなかったため、実に9年ぶりです。
色々と話し込んでいると、なんと彼もApexをやっていることがわかりました。
Apexを知らない方に少しだけ説明すると、このゲームには強さを表す基準、いわゆるランクがあります。
下からルーキー、ブロンズ、シルバー、プラチナ、ダイヤ、マスター、そして最高位であるプレデター。プレデターともなると、世界上位750位以内ということになります。Apexのプレイ人口がおよそ7000万人ということを考えると、ゾッとしますね。
そして同級生はなんと、マスターに到達していました。いっときはプレデターを目指した、なんてことも。完全に実力者です。
最近Apexを始めたひよこの私には絶好の機会。彼と一緒にプレイして、強くなる秘訣を学ぼうと思いました。
というわけで、ここでは彼から教わったことを書きたいと思います。つまりここからは大分Apexをやっていないとわからない話になります、ごめんなさい。
・相手からの射線を1つにする
3対3にしても3対多数にしても言えることとして教わりました。射線管理のお話です。
わけもわからぬまま一瞬で体力がなくなってしまいダウンしてしまうタイミング、ありませんか?そういう時って大体、敵1人からじゃなくて2人以上から撃たれていることが多いと思います。そしてそれは、自分に対して射線が2本以上通っていることを意味します。
3人で1つのチームで戦うこのゲームでは、1人のダウンははっきり言って致命傷です。戦える人が3人から2人になったら最後、部隊壊滅まで秒読みです。
そうならないためにも、まず射線の管理が非常に重要であると学びました。
敵がどこにいるか気になる、撃てる敵がいたら撃ちたくなる、といった気持ちを押し殺し、敵を1人見つけたらそこからの射線に集中する。自分がダウンしてからでは遅いからこそ、ダウンする予兆を知る。それが射線の本数である、ということです。
この考え方を応用すれば、いかに遮蔽物が大事か、いかに頭出しポジションが強いか、いかにピークが短い方が良いか、と言ったことが全て理解できると思います。
兎にも角にも、自分がダウンしないことを徹底することが重要なわけです。
その時、友人が言っていたことが印象に残っています。
「自分の心配をしてから他人の心配をしろ」
Apexで言えば、自分の射線管理を徹底してから、チームのサポートをすべきである、ということです。サポートを優先してしまい下手に体を出したがためにダウンしてしまう、なんてことがあったら目も当てられません。
自分がダウンしないことこそ、自分がまず最初にすべきチームへの貢献である、と言っていました。
これは何もゲームだけの話ではないと思うのですが、いかがでしょうか。
先日、救急医療のことについて学習する機会がありました。
多くのシナリオを学習しましたが、今回書いていることがまさに共通していました。
自身の身の回りの安全を確認してから、救助に向かう、ということです。
いわゆる二次災害の予防です。交通事故ならガソリンへの引火や他の車など、身の回りの危険は無限に存在します。そして、その時に先生から現実も教えていただきました。
万が一、医療者や救急救命士が二次災害に遭ってしまった場合、傷病者よりその医療者の救助を優先されることが多いそうです。
本来の目的を達成するためにも、自身を案じてから動くこと、「自分の心配をしてから他人の心配を」することが大事なんだなと、学びました。
そういえばチェロも、自分が弾けるようにならないと合奏で周りの音が聴けないなあ…