好きな歌を和訳する【MIKA-Rio】
和訳を探したところ見つからず、好きな歌なので自分で訳してみた。MIKA(ミーカ)の『リオ』、軽快なメロディとほんのり暗い歌詞が魅力。
僕は毎朝めざめて
冬が終わっているか春が来るか占うんだ
おかした間違いを数え上げながら
あやまちのリストは数えきれないくらい長い
僕は自分の行く道を変えようとする
なんだかくだらない劇の悪役にでもなってるみたいで
その物語は長いあいだ続いているけど
僕は僕以外の誰かになりたいんだ
それをわかってほしい
僕は生きていく気がないんじゃない
ただもうちょっと明るくなりたいだけ
やったことの後始末にばかり時間がかかって
ポケットは全部穴だらけで
その穴がまたポケットを持っていて
明るい太陽の光を覆い隠して
僕はリオに向けて旅立つところだよ
もう一人の自分を探して迷子になるところさ
パリでもいいし、ベルリンでもいいんだ
どこにいたって構わない
ぜんぶ後ろに放り投げて
きっと僕は自分以外の誰かでいるときに
一番自分でいられる
誘ってるわけじゃないんだよ、ただリオに行くんだ
おしゃべりしたいんじゃない、自分にさよならを言うんだ
たぶん10年後とかに
君はそこらへんの男から手紙を受け取って
彼のことをすごく好きになるんだけど
すぐわかるよ、それは見ず知らずの人じゃない僕だって
他の人でいるときにしか僕は自分になれないんだから
君が太陽に照らされれば、僕のほうは悪天候で
君が負けるすべてのことに僕はもっと負けていて
人生が与えてくれたものでベストを尽くそうとすると
ポケット全部に穴が開いてるんだ
その穴がまたポケットを持っていて
どうしても持っていたかったものを隠していて
僕はリオに向けて旅立つところだよ
もう一人の自分を探して迷子になるところさ
パリでもいいし、ベルリンでもいいんだ
どこにいたって構わない
ぜんぶ後ろに放り投げて
きっと僕は自分以外の誰かでいるときに
一番自分でいられる
誘ってるわけじゃないんだよ、ただリオに行くんだ
おしゃべりしたいんじゃない、自分にさよならを言うんだ
ピーナッツをもらえば青くなるし
君と同じものを食べることすらできない
君がケーキを作れば、僕は二回も焦がしてしまう
サイコロじゃ不吉な数字しか出さない
僕はリオに向けて旅立つところだよ
もう一人の自分を探して迷子になるところさ
パリでもいいし、ベルリンでもいいんだ
どこにいたって構わない
ぜんぶ後ろに放り投げて
きっと僕は自分以外の誰かでいるときに
一番自分でいられる
誘ってるわけじゃないんだよ、ただリオに行くんだ
おしゃべりしたいんじゃない、自分にさよならを言うんだ
誘ってるわけじゃないんだよ、ただリオに行くんだ
おしゃべりしたいんじゃない、自分にさよならを言うんだ
意訳も入ったけれどだいたいこんな感じの歌。自分の駄目さ加減を、救いようがないままポップに歌い上げるのがクセになる。気づくとサビの部分を口ずさんでいることもある。
「Groundhog day」は何なんだろうと思って調べたところ、春の訪れを占う日らしい。占いの結果によっては冬が長引くことが予想される。へえ。英語圏にはそういう行事があるんですね。日本は「春一番」とか「桜の開花予想」はあっても、その訪れを占う行事はないような……?寡聞にして知らないだけかもしれない。とりあえず「(人生の)冬がいつか終わるかわからん」のニュアンスで訳してみる。
1番の歌詞の「この人生で自分のやりたい役はこれじゃない、変えてくれ」という気持ちは、自分も持っていたから共感してしまう。「なんで私の役がこれなんだ、最初からやり直させて、別のにして」と思っていた頃って確かにあった。人生の初期設定に言いたいことがある、全ての人に贈りたい一曲。
https://www.youtube.com/channel/UCALjQbQhtEeUFi5tSIDFY4Q
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本を買ったり、勉強したりするのに使っています。最近、買ったのはフーコー『言葉と物』(仏語版)。