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映画*猫が行方不明(フランス、1996)



オリンピックのおかげか、7月のWOWOWはフランス映画がたくさんあってうれしかったです。
猫ジャンル(?)から、セドリック・クラピッシュ監督の『猫が行方不明』を観ました。


原題は”chacun cherche son chat” 
「みんな自分の猫を探している」と読むと、この映画がより楽しめるように思います。(つい日本語のタイトル審査をしてしいまう仏検準1級^^1級は何度も不合格でもう受けていません)


大きな出来事があるのではなく、(フランス映画らしく)主人公のクロエ(ギャランス・クラヴェル、ナチュラルで素敵な女優さん)は、猫のグリグリだけが癒しの日々で(猫がいれば、だいたい大丈夫ですね)、その猫が脱走してしまう(当事者には天変地異レベル!)ところから、小さく展開していきます。


ちなみにグリグリ(gris-gris)は、灰色そしてお守り、という意味もあるそうです。グリグリは黒猫なので、クロエの人生への渇望があふれた命名ですかね。「黒猫だけど、、、」と言い訳するようなシーンもありました。


ある日クロエは1週間のバカンスに出かけられることになり、たくさんの猫(預かり含む)と暮らすマダムに預かってもらえることになりました。
バカンスから帰ると、グリグリが脱走したといわれ、落ち込むマダムとグリグリ探しに積極的に巻き込まれていく地域の人たちのわちゃわちゃがはじまります。


猫を探しているようで、誰もが自分の幸せや人生の目的を探しているよう。一緒に探してくれる人たちもあまりうまくいっていないようで、町の再開発と絡めて、取り残されり側の人たち、といった感じです。
新しく住み始めた人たちとの格差もあって、(イヤな言葉ですが)いわゆる負け組...
工事現場や「美しくない方のパリ」多めです。



とはいえ暗い話ではまったくなく、やっぱりコメディー映画。
この監督の作品によく出演しているロマン・デュリスが奇妙におもしろく、そして若い!!。有名なのは『スパニッシュ・アパートメント』ですかね?


グリグリ探しが進むにつれて、クロエは強くなっていき、最後はレベルアップして、次のステージに向かうような素敵な終わり方、と思いました。


グリグリって、響きも意味もかわいいから、もしLuちゃんに妹えおお迎えすることがあれば、お名前もらおうかな。



猫が見つかったか気になりますか?
一応書いておくので、知りたくない方、映画を観る予定の方はこの先は読まないでくださいね。


マダムの部屋のオーブンの裏にいるのをクロエが見つけました。
入り込んでしまって、出てこられなかったということでしたが、いくら成猫でも12日間も飲まず食わずでいられるのかは、、、映画だからですかね。
他の猫が食べ物を落としてあげていたのか?


幸せはすぐ近くにある、けれど冒険の旅に出ることに意味がなくはない、くらいに受け取りました^^


笑。かわいい
見つけられるように隠れてくれるLuちゃん


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