【マニアック】かわいすぎる名前の有機化合物!(後編)
おつかれ様です。メルシィです。
昨日に引き続き、かわいすぎる名前の有機化合物を紹介します!
前編はこちらからどうぞ。
では、まいりましょう!
クマリン
Seventeenの人気モデルさんじゃないですよ!(答えはコチラ)桜の葉やシナモンなどに含まれている有機化合物で、桜餅の香りがします。ちなみに、クマリンの仲間のクマテトラリルという化合物は殺鼠剤として使用されるそうです。おっかないですね・・・
ナスニン
ナス…!?そうあの野菜のナスと関係した化合物です。ナスニンはナスの皮に含まれる青紫色の色素成分でアントシアニンの一種です。抗酸化作用があり、動脈硬化や老化を予防効果もあるそうですよ。
シソニン
赤ジソに含まれる赤色の色素成分です。梅干しが赤いのは、赤ジソと一緒に漬けているからだそうです(梅はもともと緑色)。ちなみに、こちらもアントシアニンの一種です。シソニンのニンは、アントシアニンに由来しているのだとか。
名付け親はリケジョの先駆け!?
実は、ナスニンやシソニンを名付けた方は日本人、しかも今から70-80年前に初めて女性で大学に進まれた方なんです。
その名も黒田チカさん。この方は植物の色素に関して研究を行い、数々の業績を残してきました。私が尊敬する化学者です。黒田さんの詳細はこちらにまとめられています。気になる方はぜひ読んでみてください。
科学の世界では、世界で初めて発見したものは、発見者が自由に名前をつけていいことになっています。そのため、日本人が見つけたものは日本名になるということですね。黒田さんは他にもアオバニン(青花の色素)、クロマミン(黒豆の色素)などといった化合物も名付けています。なんともわかりやすいですね。
以上、かわいすぎる名前の有機化合物でした。
お楽しみいただけたでしょうか?
皆さんも面白い名前、かわいい名前の化合物を知っていたら、ぜひ教えてください!
それではまた!