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学んだ愛というものが未来を照らす
今年学んだことは、私の人生にとって大きな意味を持っている。
50余年沢山のことを学んできたけれど、これからの人生を明るく照らしてくれたのはこの一年の出来事が大きい。
今年の初め私は愛犬を亡くした。
17歳2ヶ月、大きな病気にかかることなく犬寿を全うし、半年ほどの介護の末枯れるように旅立った。
別れが近づく予感に怯えた日々は本当に辛かったけれど、彼女との生活は沢山の愛に溢れていた。
それまでの私は「愛」というものの実感があまりなかった。
ましてや愛していると口に出すことなんて違和感しかなかった。
人並みの優しさは持ち合わせているとは思うが、どこか冷めていて人を信じきれない。
家族であってもどこか距離があった。
それが彼女と出会うことでかけがえのない存在というものを知り、失う怖さを知った。
見送った後、介護疲れと喪失感もあってか今年は何度も体調を崩した。
思うように動けないその時間は自身の掘り下げの時間となり、あれこれと考えを巡らせた。
今まで奥底に沈んでいた寂しさや、悲しさからくる怒り、それらの感情を見つめることが出来た。
そうする事で、不思議と今まで漠然と抱えていた過去の後悔や未来への不安がふわっと消え去ってしまったのだ。
そのガイドとなったのが、愛犬との日々だった。
そして私は今ここにいる一人となった。
後にそれが心理学的には分離からの統合だと知った。
インナーチャイルドを癒し、ワンネスとなったとも言える。
今私は本当に幸せなんだと感じている。
これまでの全て、悲しいことも辛かったことも含めて今の自分を満たしている。
これからもつまづくことはあるかもしれないけれど、今までとは違うと思える。
今年学んだこと、気づいたことは、未来を明るく照らしてくれると信じている。