料理代行人は調理技術より人間力を磨け
有り難いことに発信をはじめてから、料理代行を仕事にしたいとご相談を受けることが増えてきました。
不安になる気持ちはとてもわかります。
料理代行をお仕事にする上での明確な情報は、現段階で探してもあまり見つかりません。
実際私も開業当時は不安しかなく、毎日毎日一挙手一投足「これでいいのか?」と自問自答の繰り返し。安定している今も、相変わらず正解を掴みきれていない事が多々あります。
挑戦して失敗したり成功したり、時にはお客様に相談してみたりしながら何とかここまで頑張れてきました。
遠回りだったこともあると思います。もっとこうすれば…と後悔したこともあります。
それら全てをこれから開業していく皆さんに還元することが私の目標であり、孤独で不安だった自分が報われるんじゃないかとも思っています。
特にnoteでは私の面倒くさい熱い思いを赤裸々に綴っていこうと思います。
辛辣な事も書くと思います。でも本質的な大切な事をお伝えしていきます。
これを読んでいるあなたがもし、本当に料理代行を仕事にしたいと考えてらっしゃるのであれば、ぜひ挫けずに読み進めていって欲しいです。
特に前回書いた
こちらの記事は料理代行人にとって大変重要な事です。
ぜひ合わせてお読みください。
現状料理代行を営業するにあたり、何か資格や認可が必要というわけではありません。
それが故に意識の低い方が、やりたい放題行ってしまってる状況でもあります。
その一端を担わない為にも、しっかりと衛生意識を身につけることが何より大切なことになってきますので、ぜひぜひ参考にしてみてください。
そしてここから今回の本題になります。
よく多いのが「調理技術に自信がない」とうご相談
調理師や栄養士といった国家資格にコンプレックスを感じ、なかなか前に踏み出せないでいる方も多いと思います。特にマッチングアプリなどに属していたりすると、何かしら実績や資格というラベリングがある方が見栄えもいいですし、セルフプロデュースやブランディングもしやすいですよね。
でも果たして本当に資格は必要なのでしょうか?
私は調理師を持っている身なので、もしかしたら説得力はないのかもしれません。
ですが少なくとも5年間の営業実績で感じることは、調理師としてのスキルや経験よりも圧倒的に家族に対しての思いやりの気持ちや、おうちごはんの経験値の方を活用している事実があります。
そして何よりもお伝えしたいのは、調理技術よりも人間力!!
ご自宅にお伺いするということ。定期利用であれば家族並みの距離感。
家庭生活においての、おうちごはんの担い手になります。
その立場は家族でもあり他人でもあるという絶妙な関係性。場合によっては最強の味方になり、一歩間違えれば取り返しのつかない事態になることも。そんなギャンブルのような立ち位置になる可能性が料理代行人にはあるのです。
だからこそ、料理代行人になるために培っていただきたいのは人間力。
取り立てて以下の3つを挙げさせてもらいます。
・他責思考を自責思考に
まず手始めに意識しなければいけないのは全ての物事を【自分発生】と考える癖をつけること。
人のせい・物のせい・時間のせい・季節のせい…などなど。
それらをこじつけでも何でもいいので自分のせいと置き換えて考えてみる癖をつけましょう。だからといって病んだり自分を責めたりはしないでください。ただ事実のみを客観的に捉えて欲しいのです。
人間咄嗟の行動や言動に本音が現れるもの。お客様との会話でついうっかり余計なことを口走ってしまったり、信用を失う行動や言動をしてしまうかもしれません。特に調理中は仕事に集中しているため、接客の部分がそぞろになりがちに。そんな時に余計な事を言わない努力の積み重ねは【なんでも自分事と捉えること】ここから成長していけるのです。
・聞く力に全力投球
お客様は何かしら日常生活にエラーを抱えてご依頼いただいています。精神的に辛かったり孤独だったりどうしようもない状況だったり。そんなお宅に伺う身として重要なのは徹底的に【聞く】という事。もっと言えば【聞き出す】という事です。できるだけ初対面から【ついつい何でも話してしまう】関係値を目指す為にとにかく聞く!聞き出す事が重要になってきます。その為には【喋らないこと】アドバイスしてみたり、自分語りをしてみたりは極力避けて聞くに徹してみましょう。
・違和感がある人間関係は容赦なく切る
何となく合わないな…この人と一緒にいると疲れちゃうな…
だけど何となく付き合ってしまう…。しがらみがあるから切れない…。
そうやってズルズル付き合う癖がついていると、顧客の選定ができずにどんどん苦しい状況になってしまいます。特にフリーランス開業をお考えの方は、誰も守ってくれません。強い気持ちと人を選ぶ勇気をしっかり持ち合わせる事が、料理代行人として営業し続けていく上で大切なことになります。
もちろんそれだけではないですが、まずは上記のことを意識するところから始めてみてください。
誰でもいつからでも始められるからこそ、誰よりも意識高く努力し続けられるかが重要なのです。
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料理代行6年目
地方(三重県)で独立開業
主婦で母
年間3600品調理
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料理人と栄養士(特に女性)の新しい独立の形
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