自分が自分を守るしかない
自分を守れなかった過去
過去に僕はいじめられたことがありました。それは、もう自分の生きている意味さえ失うほどで、あの時ほど、相手も自分も憎んだことはありません。それくらい酷いものでした。
そんな地獄のような毎日から抜け出すことが出来たのは、ある人が手を差し伸べてくれたからでした。その方への恩は一生忘れることが出来ません。もう、遠い過去であるのにも関わらず、僕は未だに感謝の気持ちが溢れてくるのです。
僕の人生を変えてくれたのは間違いありません。
ただ、僕の中でどこか甘えた気持ちがあったのかもしれません。自分がピンチの時は、必ず誰かが助けてくれるものだと思い込んでしまっていたからでした。
人は変化するものです。僕は、自分を救ってくれた方を崇拝しては、金魚のフンのように付いて回っていたのですが、それも、一年も経たないうちにあっさりと解消してしまったのです。僕自身も転職したりして忙しくなってしまったし、その方も遠い場所に行ってしまったからでした。ただ、寂しくはありませんでした。その方の為にも、自分は頑張らないといけないと心に秘めることが出来たからでした。自分が立派になることで、恩返しが出来ると思っていました。
それなりに社会は厳しいもので、何度も心折れそうになることもありましたが、僕なりに人間関係を築き上げることが出来ていたし、乗り越えることが出来ていたという自負もありました。
多少の厳しさには耐えることも出来ました。ですが、自分の過ちや失敗することに関しては、何の耐性も持ち合わせてはいなかったのかもしれません。僕はひとつの挫折で、心がぐちゃぐちゃになってしまったのでした。いじめの時は自分を憎んだのですが、この時は、自分をどれだけ責めたのか分かりません。自分をあれほどまで否定したことはありませんでした。
それほどまでに、自分を否定し続けて、挙句の果てにやけになって自分をないがしろにしてしまったのです。自分でも、どうしていいのか分かりませんでした。どうすることも出来ないくらい、自分が地に落ちてしまったように感じていました。だから、誰かに助けを求めることが出来ませんでした。失敗したことで立場も失ってしまったものだと思っていたし、こんな自分なんかに誰も手を差し伸べてくれるはずがないと思ってしまっていたからでした。
自分が自分を守るしかない
あの時の自分を振り返って思うことがあります。結局のところ、自分は自分で守るしかないのだということです。
いじめの時だって、奇跡のようなことだったのです。自分が助けを求めていたときに、たまたま偶然として、手を差し伸べてくれた人が現れたのですから。そして、その方の発した言葉が、たまたま偶然にも、僕の心に響くものであり、勇気づけられただけなのです。そもそも、どれだけ親しくなっても、個々の内側全てを知ることが出来ません。自分の思いが全て相手に伝わるものでもありません。頑張れと応援したって、相手を傷つけてしまうことは容易にあることなんですから。
自分の胸の内の全てを理解することが可能で、自分の求めている言葉や行動をすることが出来るのは、自分以外の誰かではありません。自分しか自分を本当に救うことは出来ないのです。
実際にいじめられていた時だって、行動や思いを変えて行動したのは僕自身であるいう見方も出来るものです。恩師が何から何まで手を尽くして救ってくれた訳ではありません。
自分で自分を守る必要があると、思い直してから、僕の行動が大きく変わったのでした。自分を守るために出来ることに取り組むようになったのです。
それが、「学ぶ」ということだったのです。
心について学び、人間関係について学び、自分について学び、その仕組みや考え方を知ることで、自分の思いを変えていくことが出来るからです。また、日常の中に目を向けると、学ぶことは山のようにあります。知識をつけて、実践の中で確かなものにしていくことが出来るのです。多くのことを学びとして捉えていくことで、成長することが可能であり喜びになることも知りました。その中には、幸せについても学ぶことができました。今の僕が幸せだと言えるのは、学んだ経験が大きいと思えています。
これからの人生において、何が起きるか分かりません。きっと、嬉しいことや喜びばかりではないはずです。困難を前にしたときに、自分を守ろうとするかどうかで、その後の結果や自分が大きく変わってしまうものではないかと思うのです。
だから、学ぶことを続けていこうと覚悟を持っているのでした。
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今日も自分をご機嫌に。
メルシー
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