心で生きる
悩んでばかりの人生だった理由
僕はよく悩む人間です。後になって考えれば、どうしてそんなことで、あんなにも悩んでいたんだろうと思うこともしばしばなのです。
さっきの発言は正しかったのか。あの時の行動は間違ってはいなかったのか。あの人に対して、あんな言い方で良かったのかどうか。過去の自分の行動や発言についてよく悩むのです。
また、これをすることは僕にとって、為になることかどうか。ここまでしてしまっては、自分が損してしまうではないかといったことをよく考えてしまいます。
他にもあります。あの人は出来るのにどうして僕には出来ないものなのか。自分は何も持ち合わせていないのに、あの人はこれもあれも持っている。時には、勝手に自分の知っている人をランキング付けしては、その中に自分をいれては、自分はどの程度なのかとか頭の中で思い浮かべていました。
こうした思考の持ち主だと聞いてどう感じるだろうか。
僕はこう思うのです。とても小さくて心が狭い人間だなと。
更に言えば、こうした考えでい続けてしまうと、物事をふたつに分けて考えてしまういうな思考に陥りやすくなってしまいます。こうした思考の物差しが、自分を、追い込み苦しめてしまう原因となってしまうのです。
僕は、そうなってしまって、本当に悩みの尽きない人生だと憂い、自分の運命を嘆いていました。そうした気持ちに多くのことを諦めさせられてきたのですから。
二極化思考の危険
先ほど、極端な思考がどうして良くないものだと言いました。その理由は、自分の中にある基準に問題があるというのです。世間の常識やこれまでの経験といったものが、影響し価値観を作り上げていきます。それらは確かに必要なことではあります。自分の中の価値観で物事を見極めていかなければならないからです。
ですが、その中で極端な思考となってしまい、僕のように物事のジャッジをふたつにしか別けられなくなってしまう価値観に陥ってしまったら、そこから、自分をおとしめてしまうものになってしまうのです。
例えば、自分は勉強が出来る出来ないと自分の中で判断するとします。自分につい厳しくしてしまい、60点を取っても勉強が出来ないと判断してしまう。みんなの平均が90点なら89点を取ってもダメ。良いかダメでした選択する思考に陥ってしまっているから。どれだけ、自分が頑張ったとしても、自分を認めることが出来くなってしまうのです。いつの間にか100点を取らないとダメになってしまっている場合もよく陥りやすいものです。
ですが、60点ではダメなのでしょうか。80点も取ったのにダメなのでしょうか。本来は、どれだけ自分が自分を認められるかが大事なのですから。それがどんな点数だって、自分が自分を認めることが出来れば良いのです。
善悪、損得、優劣、正誤といったように、物事の判断を二極化しての思考は、思考を偏らせてしまうのです。思い込みを生んでしまうのです。それでは、苦しみが生じてしまうものなのです。
心で生きる
ある本を読んだ時に、「心で生きなさい。」と、書かれていました。
どういう意味なのか、よく分からなかったために、調べてみたんです。
これまでお話ししたことや、悩みと言ったものは、全て頭で考えているものばかりなのだそうです。思えば、自分らしさなんて、考えれば考えるほど、それがどういう意味なのか分からなくなってしまうものです。
極端なことを言えば、頭で考えるから悩むものかもしれません。
そしした全ての悩みの解決策の答えを、実は心は知っているのだというのです。自分がどうするべきなのかどうか分からなくなった時に、自分の心に聞けば、どうすれば良いのか教えてくれるのです。
結局は、正しい正しくないとかが問題でもなく、正解不正解と答えがある訳でもありません。何よりも大事なことは自分の気持ちなのです。どうしなければいけないではなく、どうしたいかが大事なのです。
自分の気持ちに正直に心は反応するのです。嘘を付けば後ろめたい気持ちになる。正気に話すとすっきりする。思いのままに居られると心は喜ぶといったように。
心で生きるとは、そういうものだということなのです。心に従えば、悩みは極端に少なくなるはずです。
全て心のままに、赴くままにとはいきませんが、心で生きることを意識することで、心は晴れて、非常に生きやすくなるものであるのです。
いきなり心で生きようとすれば、かなりの抵抗があるしとても勇気がいるものです。ですので、自分の考えはしっかりと考えた上で、物事をジャッジしないということを意識することが、大きな一歩になるものだと言えるのでした。
頭でしか、考えなかったかつての僕は、本当に悩んでばかりの人生でした。そして、心身共に憔悴しきってしまったのです。身体はボロボロになり、心に雲がかかったように見失ってしまいました。
ようやく、心に落ち着きを取り戻すことが出来た今、心で生きようと決意しました。そうしたら、少しずつですが、自然と感謝の言葉が出てくるようになりました。
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最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も自分をご機嫌に。
メルシー