心を晴らすのは自分しかいない
前向きな決断が出来ない
ひとつの決断を決めかねていました。僕はそのことになると憂鬱な気持になってしまいました。だから、できれば考えないようにしていたんです。ですが、そのことが余計に自分を苦しめていることにも気が付きました。だって、それでは何も解決しないままだったからでした。
誰でも多くのことに悩んでいるものです。そして、多くの決断を迫られているものです。こうした決断することにおいて、出来ればいつも前向きな決断をしたいものです。
そうやって、自分の中で意識してきたはずなのに、いつも前向きな決断とはいかないのです。あの人があんなことを言わなければ、ここまで迷う必要はなかったのかもしれないとか、こんなことが起きなければ、明るい気持ちでいられたのに。時として、僕らの意図とは裏腹な出来事が起きてしまうからです。自分が失敗をして落ち込むのなら、まだ仕方のないことだと思える部分もあるのですが、自分以外の人や予期せぬ出来事によって前向きな決断が出来ないのは腑に落ちなくて、歯がゆいのです。
そんな自分は、やっぱり未熟なんだと思うのでした。
結局のところ決めるのは自分
ネガティブな気持ちで決断すれば、後悔してしまいそうな気がしてなりません。かつて、弱気になっていまったことで諦めてしまったことが何度もあります。自分の夢を諦める決断だって、挫折によって落ち込んだままの自分が決断してしまったという記憶も残っているのです。
そうならないように、僕は自分で決断することから避けるようになってしまったのでした。あの人がこう言ったから決断した。あの時、こっちの方がいいと言ってくれたから。そうした決断の理由を他人に委ねた形にしてしまうようになったのでした。その方が、自分は楽な気持ちのままでいられると思ったのです。でも、そうはなりませんでした。上手くいく場合は良かったのですが、上手くいかなくなってしまった時は、あの人のせいだと言って人を恨むようになりました。それが、余計に自分の心を曇らせてしまうようになったのでした。
どうして憂いてしまうのかの理由は明白でした。だって、結局のところは自分で決断しているからです。だから、どれだけ人を非難しても、どれだけ人を恨んでみても、それが、自分に返ってくるのです。どんなことも振り返ってみれば、どれだけ言い訳しても全て僕自身が決めたものであったのです。それを本当のところは分かっているから、言い訳する自分に落胆していたんです。
そして、何よりも自分の心の在り方も自分で決めていたのです。だって、同じように失敗しても、人によっては落ち込む人もいれば、どれだけ失敗しても前向きでいられる人もいるのですから。どのように受け取るかも自分次第だし、そこからどういう気持ちでいるのかも自分次第であるのです。
そこから、自分で決断するという意識を持つようになりました。何事も自分で決めると覚悟を持ってみると、自分がどうして決断することにおいて迷い悩んでしまうのか。その理由も見えてきたのでした。
それは、迫られた決断を正しい決断にしようとするから迷ってしまうのです。自分の気持ちに耳を傾けていなかったのです。だから、苦しいのです。
正解よりも最善であればいい。落ち込んでてもいいじゃないか。暗い気持ちのままでも良かったんだ。その中で自分の気持ちに従えばいい。だって、人生の決断に間違いもなければ正解もないのですから。こうしたたくさんの気付きを得たことで随分と気持ちが楽になれました。
自分の心も自分で晴らすしかない。ですが、自分なら晴らすことも出来るということだったのです。だから、自分を信じる必要があるのです。そのために、自分の最善な選択が必要なのです。
改めて、迫られた決断に対して迷っている自分へのメッセージになりました。
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