人事未経験者が感じた、人事制度の構築プログラムの“リアル”
マーサージャパンが提供する、人事制度の基礎を学び、自社の制度を6週間でつくりあげるプログラム「スタートアップ人事制度ブートキャンプ」。人事制度の構築に、弊社の組織・人事コンサルタントが伴走します。
参加者のひとりである株式会社Triveの総務マネージャー・小林様は、人事未経験であったなかでプログラムを受講。期間内に人事制度の知識を身につけただけでなく、自社の状況にフィットした人事制度を設計されました。
今回は、小林様と一緒にご参加いただいた株式会社Trive代表・岡本様とともに、「スタートアップ人事制度ブートキャンプ」に参加した感想を語っていただきました。
短期間で、基礎からこれからの時代に求められる知識までを幅広くカバー
ー 今回「スタートアップ人事制度ブートキャンプ」に参加された率直な感想をお聞かせください。
小林様:プログラムでは、「何のために人事制度を導入するのか」「報酬制度の意義」といった、人事制度の“基本の基”から教えていただけました。人事未経験の私にとって、前提を理解した上で、他社事例などを参考にしながら生きた知識を身につけられたのは非常に意義がありました。
例えば、メンバーの評価方法について、能力評価、行動評価、成果評価それぞれの定義を理解したうえで、どのような配分で評価基準を定めるのか、評価と処遇の結びつけ方まで細かく学べました。座学の講座に加えて、ワークセッションがあったため、より知識を自分の中に落とし込めた感覚がありましたね。
ー 岡本様はすでに6年ほど会社経営をされたタイミングでのご参加でしたが、経営者視点でも学びはありましたか?
岡本様:大前提として、人事設計には経営者も関与する必要があると考えているので、あらためて人事制度について理解を深めるいい機会になったと思います。
特に、ストックオプションの話が興味深かったですね。創業から現在に至るまで自己資金でTriveを経営しており、これまでストックオプションについてあまり触れてこなかったという背景があります。
講義に加えて、参加者同士の交流を通じて、具体的にストックオプションをどのように活用しているのか、複数の事例に触れたことで理解を深められました。組織成長に活かすひとつのツールとして使うという新たな視点におもしろさも感じましたね。
筒井:ストックオプション制度を導入していない企業も、知識は持っておくべきだと考えています。
最近はストックオプションに詳しい採用候補者の方もいらっしゃるため、自社がストックオプションを付与していない場合にも、その理由を明確に回答できるようにしておいた方が良いと思います。この考えをもとに、スタートアップ人事制度ブートキャンプではストックオプションの基礎的な知識をカバーしています。
ー ワークセッションを受けてみて、いかがでしたか?
小林様:率直な感想を述べると、とても難しかったです。ワークセッションがひとつ終わると次の講座がすぐ開催されるので、常にインプットとアウトプットを繰り返している状況でした。非常に忙しい期間ではありましたが、講座での学びや筒井さんからのアドバイス、業種が異なる参加者のみなさんとの交流を通じて、人事未経験の私でもなんとか人事制度を構築できました。
実際に自分で手を動かしてみて、「人事を担当する方々は、こんなにも脳に汗をかきながら制度を設計しているのか」と、あらためて人事制度構築の難しさも実感しました。今は組織の状況に合わせて内容を詰めているところです。
講座やワークセッションを通じて制度の基盤を固められたので、今後はいただいた資料の見直しや知識の深掘りを通じて、人事制度をブラッシュアップしていく予定です。
筒井:講座で使用した資料などはすべてお渡しするので、今後も必要な箇所を見返しつつ、随時人事制度をアップデートして頂ければと思います。
ー 人事を担当する小林様が、代表の岡本様と一緒に参加したことで得られた気づきはありましたか?
小林様:岡本社長が感じていた、人事面の課題や経営者としての想いを聞くことで、目線を合わせられたと思います。今まで曖昧だった部分の言語化や、向かうべき方向性の再確認もできました。
筒井:人事制度を設計する上で大事なのは、経営者の想いやビジネス環境を言語化し、目指すべき方向を見据えることだと我々は考えています。そのため今回小林さんと岡本さんが一緒に参加していただけたことは、より良い人事制度設計に繋がっていると思います。
短期間での制度設計を実現する秘訣は、プロのサポートと適切な学び
ー ワークセッションで作成した人事制度をどのように社内で活用していますか?
小林様:まずは、当初の目的であった役職定義を全メンバーに周知しました。役職定義とは、各管理職・一般職に求められる役割と機能構造を設計したものです。
いきなり本格的に導入すると従来との違いにメンバーも戸惑うと思うので、現在は役職定義の指標に基づいた行動を意識してもらう準備期間としています。正式導入は2025年3月を予定しています。
ー「スタートアップ人事制度ブートキャンプ」への参加前後でどのような変化がありましたか?
小林様:正直、参加前は「本当に6週間で人事設計が可能なのだろうか」と思っていました。しかし、プログラムを通じて、プロのサポートを受けながら適切な学びを進めることで、未経験者でも短期間での制度設計が可能なのだと実感しました。
一度決めた評価基準を永続的に運用していくのではなく、自社の成長フェーズに合わせて再設計することの重要性に気づくことができたのは、やはり大きな収穫でした。
ー プログラムが終了して半年ほど経ちますが、筒井さんはあらためて参加者である岡本様と小林様とお話してみていかがですか?
筒井:実際に構築した人事制度の導入に向けて、継続的に検討されていることが何よりも嬉しいですね。スタートアップ人事制度ブートキャンプが役に立っているのだなと。岡本さんも小林さんも、会社の状況と照らし合わせて自ら気づきや学びを見出してくださっていて、本当に参加していただけて良かったと感じています。
スタートアップ人事制度ブートキャンプの価値は、人事制度についての学びや設計だけでなく、参加者同士の意見交換やネットワークの形成にもあります。岡本さんのプロアクティブな姿勢によって、全体にポジティブな雰囲気が醸成されていましたし、プログラムの価値がより一層高まったなと。お二人をはじめとする参加者のみなさんには本当に感謝しています。
人事が会社をリードして、変化を続ける組織をつくる
ー「スタートアップ人事制度ブートキャンプ」をどんな方におすすめしたいですか?
小林様:人事制度の導入を検討中の企業や、人事制度設計を見直したい企業の担当者です。また、私と同様に人事の経験がないものの、学ぶ意欲がある方にもぜひおすすめしたいです。
ー 今後プログラムに参加される方へアドバイスをお願いします。
小林様:ぜひ積極的に情報を取りに行ってください。
特に人事未経験者の場合、講座内でわからない箇所も出てくるかもしれません。そこで受け身になるのではなく、周囲を気にせず前のめりに学ぶことで、非常に濃密な6週間を過ごせると思います。
ー 最後に、Triveの人事領域におけるビジョンを聞かせてください。
小林様:Genaral Affairs Division(総務部)のビジョンは、「自社の永続的な成長を支える基盤を作ること」です。これからも強固な基盤をつくり、弊社で働くメンバーを支え、成長できる環境や仕組みを提供していく所存です。一人ひとりが個々の能力を存分に発揮する環境を提供することで、組織が長く繁栄できると考えています。
岡本様:会社の成長は、メンバーのチャレンジの総量。そして、人事がリードしている会社は変化し続けられるので、克さん(小林)の成長がTriveの拡大にも繋がると信じています。一緒に頑張っていきましょう!
未経験者歓迎!「スタートアップ人事制度ブートキャンプ」で基礎から人事制度を学びませんか?
今回は、前回に引き続き、株式会社Triveの岡本様と小林様に「スタートアップ人事制度ブートキャンプ」についてお話を伺いました。人事制度について基礎から学びながら、実際に自社の規模や事業内容に沿った制度構築をし、社内への導入を進められています。
記事を読んで、「スタートアップ人事制度ブートキャンプ」を受講したいと思った方は、下記よりご参加をお待ちしております。
▼「スタートアップ人事制度ブートキャンプ」詳細はこちら
▼Trive様インタビューの前編はこちら