私は愛で、その私が切り裂かれることは、なにより辛い。悲しい。痛い。
ポリアモリーです。と、公にいうようになり、「へえ、初めて聞いた!素敵な考えだね」と言ってくれる人が意外と多い事がわかった。
そして、意外に「ラッキー☆彡やれる!」みたいに簡単に近づいてくる人は少ないのが感想。
たぶん、ヤリモクさんは、もっと自尊心低めのさみしがり屋の女の子あたりを狙っておいた方が確立が高い事を知ってるんだろうね。私のプロフィールは、尖ってるし、バカっぽくは、ないはずだから、察知するのか。
そんな中、プロフィールを見て釘付けになった、とある人がいた。
まさに私の理想とする生活をしている・・・。アーリーリタイアして、セルフビルドで小屋をたて、田舎でスローライフしてます。資産も少しあります。
という男性だ。
お宝発見!わたしは彼にアプローチ。
ところが彼からは無反応。共通項も多いはず。にも関わらず私の変わったプロフィールを見ても無反応という事はおそらく・・・・・ポリアモリーが引っかかっているのだろうな。
見立ては当たった。どうしても彼と話したかった私はプロフィールを見直して、「ポリアモリー」の文字を消してみた。嘘をつこうと思ったわけではなく、もっと丁寧に説明をする必要があると感じ、最初のハードルを下げることが今の時点で懸命だと思ったから。
すると彼から返事が来た。
来たが、やはり内容は消極的なものだった。
ポリアモリー、理解できません。僕は独占欲が強い。嫉妬してしまう。等々。
「一途に人を愛することが美しくて最良」と教わってきた私たちがある日、突然「何人でも好きになっていい」って言われたって
戸惑うのは当たり前で。
理解できない、独占したくなってしまう、嫉妬してしまう、のも当たり前だと思う。
ただ、私は、今まで疑ってこなかった概念以外のものに出会ったときに、一概にそれを否定してしまうのは勿体ないと思う。
まずはひたすら「それは当然の気持ちです」と、彼の意見を受け止めることだけをした。
なぜ、人は愛を独占したくなるのか?
なぜ、人は嫉妬するのか?
その部分を「当然するでしょ」で終わらせずに
深く深く潜って見つめたいと願う。
彼は、そんな私に対し、ある程度の距離を保ちつつ
「今の僕には理解できないから、あなたのプロフィールにあった本を読んでみようと思い、図書館で取り寄せました。読めば、少しは理解できるかも。」
と言ってくれた。
そして、気になることが沢山あるので質問してもいいですか、と聞いてこられた。私は「覚悟しています、嘘は絶対つきません、なんでもお答えします。」と返した。
「今お付き合いをしている人はいますか」
はっきり言って、なんと答えたらよいのかわからない。「付き合ってください」「いいですよ」「今日から私たちは恋人同士ですね」「彼氏だね。」「彼女だね」
・・・・・そんな関係の人はいないのだもの。今。
でも、愛を感じる関係の人はいる。何人もいる。
肉体関係がある人もいる。ない人もいる。ずっと会っていない人もいる。一度も会ったことすらない人もいる。
なんと答えたらよいのか。異性で、セックスをする人はいます。でもお付き合いはしていません。
嘘ではないけれど・・・・・歯切れの悪い自分がいた。
「覚悟を決めた。なんでも開示していく」そう宣言したのに、実際の私は、質問をされたときに、都合の悪い質問をできれば回避したいと願っていた。
チキン野郎・・・・。(私のこと)
「愛する人は一人だけじゃなくっていいじゃない。愛は無限だよ。奪い合うものでも独り占めするものでもない」って、思ってるくせに
いざとなると、堂々とできない自分を、初めてハッキリと認識した。
なんだかわからないけどさめざめと涙が流れて止まらなくなってきた。
その後、車を運転しているうちに、いよいよ大きな波がやってきて、絶叫しながら泣き喚いた。
悲しい・・・・。痛い・・・・・。
独占したいから君を愛する事は無理。と言われることが怖い。
愛してあげるから、かわりに独占させて。と言われる事も怖い。
愛から分断されたくない。何とも分断されたくない。ひとつでいたい・・・・!!!
私たちはもともと宇宙でひとつだったのに、地球に分離して生まれた。私は、それがもとともと辛くて悲しくて、生まれた時からずっとそう感じていて。
地球で、沢山の別れを経験してきた。
だけど、本当はどの人とも別れたくなかった。 親が憎みあいながら離婚を決めた時、悲しかった。お父さんとも、お母さんとも、別れたくなかった。
誰とも。何とも。分離したくない!!!
愛と、切り裂かれるのが嫌だ!!!!
心の叫びが止まらなった。
兄弟は、お母さんを切り裂いて分断しようとは思わない。お母さんは、兄弟を分け隔てなく愛する事ができる。
私には一人しか娘がいないけど、もし二人、三人いたとして、私の愛は三分の一ずつ分断して与えるものではなく、三倍になって無限に湧き上がってくる愛だ。
それなのに、なぜ、人は分離を願ってしまうのか。
悲しくて、やりきれない。涙が溢れてとまらない。過呼吸のようになって、酸欠で頭痛がするまで泣いた。
そして泣き止んだとき
私は、何からも切り裂かれるべき存在じゃない。愛の人なんだ。
と
思った。
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