介護士4(賃貸マンションです。)
こんにちはメルカと申します。介護士になって3年で介護福祉士の資格が取れました。この【介護士】という項目では主にこれから介護をする方や仕事にする方、もしくはちょっと介護に興味がある初心者向けに発信しています。
前回の続きです。
サ高住(サコウジュ)を簡単に説明すると、
【事務所(管理人室のような所)があり、サービス(安否確認と生活支援)を受けられるマンションをサービス付き高齢者向け住宅と呼ぶ】んです。
という内容の続きになります。簡単と言いながらややこしいw
今回のメイントピックは前回のサービス付き高齢者向け住宅の説明の続きと、自分の経験に関することについてです。安否確認と生活支援に関しては後述します。
どんな人が住むところなの?
ではサ高住に住むにあたっての実際の流れをあげつらっていきます。
まず大体はパンフレットやネット、地域包括支援センター(介護に関する相談に乗ってくれます!便利!日本全国各地域ごとにあります。)などで情報を得て見学に来ると思います。知人や友人の紹介もあります。本人と家族だったり家族だけで来られ決めてしまうということもありますね。(本人の意思は?ってよく思います。)賃貸契約のマンションです。住める人の条件は当然高齢者です。60歳以上の方が対象です。一部60歳未満の身障者も受け入れる所もあります。要介護度(次回に説明します)は問いません。認知症もOKです。結構元気な人も住めちゃいます。
必要な介護の援助の契約をする時期
援助を必要としない人も住むことができますので最初は介護的な援助はなしで入る方もいるんです。でもなんかあった時に怖いな。そんな時にすぐ介護をしてくれる人が身近にいたなら・・という要望が叶う為、今現在は本人のみで問題なく生きられる方でも入居されることがあります。特に旦那様(奥様)がお亡くなりになり一人で暮らしている方の息子さん娘さんが心配してこういう敷居の低い所を選んで住んでもらうことになるってことも多いですね。
敷居が低いっていうのは有料老人ホームのような施設だと「施設に入れられた!」と本人は思うけれど、サ高住だとある程度の自由がある為、比較的抵抗が少ないってことです。
入居する時に先に介護の契約をすることもできますし、入居後に事務所に相談をしてヘルパーの手配をしながら契約をして実施することもできます。
自由なの?
施設というのは自由が少ないです。ご飯の時間は守ってもらうしトイレ(排泄)も一気にやっていきます。効率化重視でできるだけ足並みを揃えるんです。施設の形態や施設ごとに異なるのは事実ですが大体の所ではこういう感じだと施設で働いている知人からは聞いています。勝手な外出も制限されます。
それに比べてサ付はある程度の自由が利きます。マンションだからです。訪問する時はピンポンを押しますしノックします。寝たきりなどで本人が出られないなら予め本人や家族に了承を得た上で鍵を事務所でお預かりして訪問しますが、基本的に自由です。外出も自由にしてOKです。唯一全員に必須な条件は「安否確認」です。
安否確認
「安否確認」とは一日に最低一回は本人が無事(問題ない状態)であることを確認することを言います。確認方法や時間はサ高住により様々だと思いますが、基本的には職員と対面(目の前)で話すことです。聞いたところによるとお部屋でセンサー管理するところもあるそうです。でもご家族と何日も温泉旅行に出掛けることもあると思います。それはOKです。先にその予定を事務所へ伝えれば旅行中の建物にいない日の分は大丈夫です。行く日と帰って来た日は安否確認をします。
生活支援
それと「生活支援」というサービスも使うことができます。これは明確な基準がないように思えます。正直サ付ごとに全然違う印象です。内容に関しては「日常のちょっとしたお手伝いをしますよ。非常時も対応します。」というもの。
「トイレの上にあるトイレットペーパーを取ってほしい」とか「ペットボトルや瓶のフタを開けてほしい」なんて小さなことから、「転んでしまって頭から血が出たり骨折をしたかも」なんて時にご家族に連絡したり救急車を手配したりするなど様々な生活の支援をするサービスです。
このように一日一回の安否確認はあるけれど、ある程度の自由が保障されているし気軽に事務所へ相談できるのが「サービス付き高齢者向け住宅」の特徴なんです。もちろん自由があるということは施設と違い監視の目がないということです。つまりは部屋で急に倒れた時にすぐ職員が気づけず対応できないリスクなどもあります。
自由とリスクを天秤にかけてどちらが重いかと考えた時に、本人や家族が自由を重視していた場合は「サービス付き高齢者向け住宅」に入居すればいいんです。認知症も要介護度も問いません。
要介護度?
次回に続きます。