憧焦彼(あこがれ)
突然に現れた君は金木彗星
静寂の表情に隠された赤い命が
凍え切った私の心に火を灯した
雪解けて 桜咲いた
長い冬が終わった
優しい風と君の温もりが重なる
色も変化もない灰色の地面しか知らなかった私を
色んな景色や場所へいざなってくれた
真夏の夜の夢も秋色の香りも
想い出に絡みついて煌めきを放っている
空気が澄んだ場所で見た夕焼けのような
燃えるような眩い輝きを放つ君は美しい
溜息がでるような懐かしさ感じて
気がつけば涙流れて 景色はスパンコール
あの時触れた温もりを忘れそうで怖いけど
感じているよ 心の温かさを
手の届かない場所で輝き続ける
そんな君とまた一緒に笑えるように
君と私の心が繋がるように
真っ直ぐ歩き続けるよ
君の足跡を辿りながら
昼も夜も闇夜みたいな箱の中で
光るガラスに映ってる君に釘付け
君の世界は誰に対しても平等に
暖かさと愛情を届けていて
優しすぎて不安になるくらいに
何の変化もない日常から逃げるように
変化を求め続けてたら道が見えなくなって
激しい雨と風の中で立ち尽くしていたけれど
君が足元を照らしてくれたから また歩き出せたんだ
ほんの僅かに小さな夢がひとつ心に灯る
小さくても強く光っている
それは君とまた一緒に笑うだけじゃなくて
君と私の世界を繋いで新しいなにかを作ること
君は私の夢でもあり憧焦彼
心の温かさがとても愛しくて
光の届かない場所でも光を灯す
そんな君のようになりたいって願っていいかな
君と私の世界が繋がったときには
境界線で待ち合わせして
命燃やして金木彗星を空に流そう
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