いまさらモンスターファーム
「へぇ~、Nintendo Switchでどうやってやるんだろう?」
ゲームの最前線からすっかり身を引いてしまっているめけめけにとっては、Switchはレトロゲームを遊べる『おもちゃ』なわけなのだけれども、同時に技術屋としていろいろと興味深いハードでもあり、「この複雑な構造でゲーム機として耐久度はどれくらいあるのだろうか」であるとか、「やはりこの仕様だとそれなりにロード時間はかかるなぁ」だとか。
いや、そもそも僕が買ったのではないのだけれども。これは過日二十歳になった娘がコロナ禍と言われるほんの少し前、まだSwitchが手に入りやすかった頃に購入したものだ。
やるな娘、先見のメアリー! 壁にミザリー!
僕は前々からやってみたかった&いろんな人から誘われていた『みんなあつまれ動物の森』(通称『あつもり』)とアトラスの人気RPGシリーズ、ペルソナのアクションゲーム(いわゆる無双もの)『ペルソナ5スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』を購入して、無断で……、そう娘から奪い取るように勝手にゲームを始めたのでした。
さて、ゲームのアンテナをまるで張っていなかったわけではないものの、まぁ、いわゆる浦島太郎状態であれこれSwitchをいじくり倒していて「ああ、ダウンロードで古いゲームがあれこれできるのね」となったときにはSFC時代の名作『ロマンシング・サガ3』をDLしてPlayし始めていたわけなのですが……、で、ある日、『モンスター・ファーム』なる初代プレイステーションの名作育成ゲームが特売していることに気づき、DL。
この作品のゲームシステムの面白いところは、モンスターを入手する方法が音楽CDをPSで再生させて、ゲーム内の円盤石(音楽CD)から召還させるというところ!
え? じゃぁSwitchでどうやってやるんだ?
ああ、なるほど ネットに繋いで音楽を検索するのね!
いや、ここまでついて来て貰っているかどうか不安なのですが、まぁ、簡単に言うと、Switchをネットに繋いだ状態でたとえばアーチスト名や音源のタイトル名で検索して再生ボタンを押すといろんなモンスターが出現するってこと。
で、自分の物持ちのよさに驚いたのだけれども、1997年(平成9年)に発売されたPS版のゲーム攻略本を持っていて、そこにその当時、どんなCDからどんなモンスターを再生できたのか、メモが残っていましたw
手書きでドリカムとかMOTOHARUとか書いてますねw
で、実際に当時と同じ結果がでるかどうか試してみたのですが、全部試したわけではないですが、うん、同じ結果が出た!
しかし結果がわかっているものを再生するのもつまらない。あれこれ試しているうちにあることに気づいた。
たとえばこれ
プリンスの『パープル・レイン』というアルバムを再生したところ現れたモンスターがこれ
紫色のゲル状のモンスター その名もパー・プリン!
さらにピンクフロイドの狂気を試してみた。
プリズムシャドウだと!
『狂気』の原題は『Dark Side of the Moon』 そしてジャケットにはプリズムが描かれている。
えー! なんでこんなことに気づかなかったんだ?
と思って、よくよく考えたら、答えは簡単。僕はこれらのCDは持っていなかった。音源は持っていた。それはアナログのレコード。
ならばこれはとディープ・パープルの『紫の炎』を再生するとやはりティラノパープルなる恐竜が出現!
このゲームは当時テクモという会社が開発販売したのだけれども、テクモといえば、この名作でしょう!
くっ! ガッツが足りない! で有名(?)なコマンド入力型RPG風サッカーゲーム『キャプテン翼シリーズ』です!
テクモはそのほかにも『デッドオアアライブ』なんていう格闘ゲームでも有名ですが、後に『三国志』や『信長の野望』で有名なコーエーと経営統合することになります。
そうそう先に紹介したペルソナのアクションゲームもコーエーテクモゲームスが開発しています。もちろんアトラスの作品ですから、アトラスな部分はしっかりあるし、アトラスはセガの参加なので、実は『龍が如く』的な要素もあってなかなかよかった・
しかし、まさか50を過ぎてもまだまだゲームでこれだけ楽しめるとは思っておりませんでした。
当時のテクモの開発スタッフと出会うことができたら、いろいろと聴いてみたいな。サッカーと音楽が好きな奴に、悪い奴はいない!
なんて話で盛り上がりたいです。
僕はモンスターファームを純粋に遊ぶのと同時に、当時の開発者たちが、『このCDからはこのモンスターを出そうよ』と会議で盛り上がっていただろうことに思いを馳せながら、しばらくこのゲームを楽しみたいと思います。