温泉にするかそれとも・・・
誕生日の日に家にこもって『デッド・プール2』を観ていた
何がしたかったかと言えば、笑いたかったのだ
なんて書き出しで始まると、家庭崩壊とか不倫だなんだと心配をかけることも重々承知の上で、別にそれを否定することを書くでもなく、どうぞお好きなようにと突き放すわけでもなく
崩壊というのであれば、たとえばある人たちから見ればこの家族は最初から崩壊しているようなもので、全員B型なのだから、仕方がないと笑って欲しいところなのであるけれども
それでも正すべきところもあるのかもしれないし、案外相互にはそれなりの信頼関係で強固な絆で結ばれているのかもしれない
新婚当初から比べれば、まったくもって夫婦の会話は少なくなり、だからと言っていがみ合っているわけでもない
勝手を貫くお互いに不満がないわけでもなく、僕も会社の倒産やら何やらで家族には迷惑をかけてきているから、なにかの拍子に壊れてしまうっていう不安とか危機感とかそういうものがまるでないかと言えば嘘になるだろう
只今と言って帰ってくる場所
そしてそこで誰かに気を使うことなく過ごせること
これが我が家の最低限のルールであり、それ以上を今は望んでいない
ああ、失敗だ
これじゃあ、傷心を偽る筆者の独白じゃないか
『デッド・プール2』はR15指定のファミリー映画だ
主人公ウェイド・ウィルソンは恋人のヴァネッサを失う・・・ヒーロー活動に対する報復であり、自分を責めるウェイド
彼はなどか自らの命を断とうとするが、彼の能力がそれを許さない
死の淵でヴァネッサの幻を観る
「心が正しい場所にないのよ」と彼女は告げる
その意味が解らず苦しみもがくウェイドはその答えを自分と同じ境遇の少年を助けることに見出す
果たしてそれが正しい事だったのかどうかは是非映画を観てほしいところだが、さて、僕は笑いたかったのだけれども、結局このセリフが頭から離れず、まるで笑えなかった
家族や差別や愛や優しさやそんな簡単に解決できるものでも、得られるものでもない
僕はBarflyというバンドの中で「心が正しい場所にない」という状態を経験している・・・楽しい仲間と心底楽しめなかった時期、いろいろと考え、いろいろと試した
何が正解で何が間違っているか、未だにわからないのだけれども、今はとてもいいポジションにあると実感できているし、それがプレイに現れている
つまり迷いがない
じゃあ、今家庭の中で僕が何か迷っているかと言えば、それは金銭的なことやセックスレスなことを悩みとは言えるけれども、迷いかと言えばそうではない
ここで赤裸々に僕が何かを語ることを期待した人には申し訳ないのだけれども、人生はそれほど劇的でもない
緩やかに年老いて風化していくのもまた、生きる様、人生の側面ではあるのですが、さて、僕としてはそんなものには抗おうという魂がある
だからこそ、バンドもするし恋もするし、美味しいものをいろいろ作って食べようとするし、子供たちに自分の何かを継承してもらおうと企てもする
恋をするっていうのは、何も不適切な関係になることを目的としているわけではない
そういう気持ちを外側に持つことで、身を引き締めて、少しはモテる自分になりたいというモチベーションになるということであって、残念ながら昔の体型からは酷く太り、禿げあがり、加齢臭も漂う僕は、今、大いに反省をしているのです
かといってカミさんから何か言われてそれを実行するような素直さも持ち合わせていない僕は、他人のアドバイスには真摯に従ったりするわけで、そういうことならあとは手順の問題
「心が正しい場所にない」と言う前に、「身体が正しい状態じゃない」というだけの話で、僕はそれを2週間ほど取り組んでいる
一つは匂い・・・サプリメントなんか絶対に受け付けなかった僕が、そういうものを積極的に取り入れ、石鹸を変え、食生活を変えて前向きに取り組んでいる
お陰様で体臭はまず、自分で気にならなくなった
ウエスト周りも若干細くなったけど、まだまだ先は長い
ちゃんとして、カミさんをデートに誘って断られないようになるまでどのくらい時間がかかるかわからないけれども、そしたら久しぶりに温泉でもいってみようと思っているのだけれども、手っ取り早くラブホでもいいかしらね