ポンプの吸い込み側の圧力が水の蒸発圧力以下になるとはどういうことか?
運転しているポンプ内では水温が一定の場合、ポンプ吸い込み口の管内圧力が低い場合にキャビテーションが発生しやすくなります。
もう少し詳しく説明するとポンプで水を吸い上げる時に吸い上げ高さが高い場合などにおいて、ポンプの吸い込み側の管内圧力が低下し、管内圧力が水の蒸発(蒸気)圧力以下になります。
これはポンプが水を吸い込む際に、吸い込み側の圧力が水の蒸気圧(沸騰するために必要な圧力)よりも低くなる状態を指します。
この状態では、水がポンプ内部で局所的に沸騰し、気泡が発生する「キャビテーション」という現象が起こります。キャビテーションが起こると、ポンプの性能が低下し、最悪の場合、ポンプ内部の部品が損傷を受けることがあります。