めおと包丁のコンセプトを練り直す
こんにちは!「めおと」ブランドマネージャーの中川です。
「めおと」は夫婦のためのブランドです。
提供するプロダクトにより、夫婦の時間が創出される、または二人の時間が思い出される。そんな商品を提供しています。
めおと包丁のコンセプトを練り直す
さてさて前回の続きから・・・
「めおと包丁」の開発内容とその原価が決まった。
想像していたより、正直高い。
(この後の商品開発でもそうなのだが、企画を考えているときは意気揚々、その仕様に沿って製造原価が出てくるとグッとナーバスになるのが、私のいつものパターン。)
原価からはじくと、包丁1本、15,000円以上で販売しないと利益が出ない計算だ。
(1本15,000円かぁ・・・売れるかなぁ?)
実はこの時まで、コンセプトやペルソナが明確ではなかった。
・私が妻にプレゼントしたい包丁
・30代以上の女性に向けた
・シンプルで新築のキッチンにも似合う
・切れ味はもちろん、使い勝手のよい(メンテナンスしやすい)包丁
というのはあったが、これではメッセージとして弱い気がする。
同世代の社長に相談すると、その社長が冗談で
「夫婦で使う包丁なんてどうですか?ハハハッ!」と提案してくれる。
私:「夫婦で使う?なんかピンとこないですねぇ」
社長:「でもほら、この包丁を使った恋人同士は必ず結ばれる。とかストーリー作りやすいし・・・」
私:「うーん。どうだろう・・・」
その後もアイデアを出し合ったが、その場で結論には至らなかった。
そして翌日の朝5時、当時朝活にはまっていた私は、誰もいないリビングで一人、コンセプトを練り直す。
(うーん、でも昨日言っていた夫婦のための包丁ってコンセプト、ありかもなぁ?
男性も料理をする人が増えているし。夫婦二人で料理をする・・・今っぽいじゃん!
そうすると、包丁は2本でペアがいいな。男性はペティナイフ好きなんだよなぁ。
※周りの料理好き男性のほとんどが、ペティナイフを使っていると記憶している。
三徳包丁とペティナイフのセットで夫婦の包丁かぁ・・・これはいいんじゃないか!?)
頭の中でピンと来た。
やがて起きてきた妻には「夫婦で使う包丁ってどう思う?」と聞くと「は?眠いんだけど何言ってるの?」と言われたような・・・
とにもかくにも、夫婦で使うペアの包丁というコンセプトが固まった。
※相談に乘ってくれた社長にも、すぐにお礼の連絡。
「夫婦で使う包丁」なら、自分用に買うのではなくギフト、贈り物に格上げできる。
自分用に1本15,000円以上の包丁を買うシーンがどうしても想像できなかった。
でも誰かにプレゼントするなら話は別。結婚記念日、結婚祝い、母・父の日、新築祝い。
包丁は生活必需品なので、もらったら必ずうれしいはず。
いろんなピースががっちりはまった気がした。
次回は、ブランディングの話に移っていきます。