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【"光"を探している】第2回:属性過多(後編)

まんなか


※この記事は第1回:属性過多(前編)の続きです↓




属性

⑤パンセクシュアル

発達障害と並行し、「多様性」の代名詞として認知が進んできたもの。それは「LGBT+」であろう。

やや語弊はあるがざっくり言ってしまえば、パンセクシュアルとは「B=バイセクシュアルの範囲をさらに広げたもの」。
全ての性別・性指向の人が恋愛対象。
たとえそれが男性であろうと女性であろうと、男性から女性になった人であろうと、自分の性別を模索している人であろうと、「好きになった人を好きになる」。それがパンセクシュアルである。
全性愛、とも称される。

かくいう私も、高校~大学時代には「彼氏」がいた。
今は「彼女」がいる。
そして彼女は「A=アセクシュアル」……性的な惹かれや恋愛感情が無いか、あるいは希薄な人である。


彼女の存在を、私は公言している。

家族は知っているし、元職場でも知っている人はいたし、Twitterで彼女についてのツイートをすることもある。

彼女の存在を私は誇りに思っている。
彼女は私にとって最愛の人であり、命の恩人。この身に代えても守り抜くと誓った人だ。


◇◇◇


⑥Xジェンダー

加えて私は、Xジェンダーの「不定性」だと自認している。
心は女性であり男性、しかもそれが「不定」、つまり時と場合により揺れ動くのだ。

彼女と過ごす時、私は基本的に男性として振る舞う。
仕事は接客業だったが、その時は女性として振る舞っていた。

別に意図的に切り替えているわけではない。その場面になった時、頭と心が気付けば切り替わっており、言動もそれに引っ張られて変化するのである。


◇◇◇


⑦HSPかつHSS

これも最近「繊細さんの本」として、市場から人々に認知され始めた分類だ。
本当にざっくり言ってしまえば、HSPとは「感受性が強くて刺激を受けやすい人」、HSSとは「好奇心が強くて大胆な人」。

同上サイトより

……で、だ。
私含め、時々HSPとHSSが複合したタイプの人もいる。悪魔合体、感情がトンデモナイことになる。

心はいつでも富士急のジェットコースター。上がっては急降下し、また少しのことで急上昇する。アクセル全開ブレーキベタ踏み。走っていった先で壁に激突し、しょぼくれて帰ってくる。

前編④で触れた通り、私はここへさらに発達障害まで上乗せされるのだ。


人の感情に、私の感情に、振り回される。
自殺願望、むべなるかな。


◇◇◇


⑧喫煙者

煙草が好き。
セブンスターBOX14mgを、1日6本(多くても7本)までと決めて吸っている。近頃は吸える場所が減って困ったもんだ。

煙草は私が思考するにあたって、重要なポジションを占めている。この記事を書く間にも、数本の世話になった。

有難いことに近所に数軒も、煙草の吸える喫茶店がある。
ニコチンにカフェイン、ノートにシャーペンでカリカリ。これぞ贅沢。


◇◇◇


⑨無職

ここ1~2週間で付与された属性。

元職場の名誉のため言っておくが、間違いなくホワイト企業だった。辞める前に「適応障害」と診断されて2ヶ月休職したが、その最中や復帰直後のケアは手厚かった。
コロナ禍でむしろ成長した企業であり、将来性もあった。


悪いのは私。本当にただ、私。
恩を仇で返す結果になってしまい、申し訳無いと心から思っている。





おわりに

私は、光を探している。
前後編にわたって長々と語ってきた属性だが、結論として言いたいのはそれだ。

苦しい人生だった。死にたい人生だった。
何も分からない馬鹿か、何もかも分かる天才になりたかった。

私の名前、「光」。
光はどこにでもある。それは太陽であり月であり星であり、電気であり、炎であり、ひらめきであり、足元を指し示す希望である。
自分で言うのも何だが、私は優しい。人ったらしで、他者に親切にするのが得意だ。

なのに。


灯台下暗し。
私は私のことだけは、照らしてやることができない。


だからこそ探している。この名前を受けた意味を。私が生きていける人生を。寄る辺を。


命の意味を……「光」を、探している。





質問等ありましたら、どうぞお気軽に。できるだけお答え致します。

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