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野菜が『副産物』

僕達の畑は、元々田んぼで、地主さんのお父さんがずっとお米を育てていた場所です。

現在の地主さんは、農業はされておらず、10年程耕作放棄地として雑草の処理だけを年に数回されているような場所でした。
そのため、僕たちが野菜を植えるまでと植えてからも大変なことがたくさんありました。いや、現在進行形でありますw 田んぼの土を畑の土に還ることは相当大変です。ここら辺の話はまた別に記したいと思います。


野菜を収穫するために始めた畑は、実は『野菜が副産物』だったのでは
と感じることがあります。

本当の僕たちの収穫物を記したいと思います。


コミュニケーション能力

 言うまでもなく、耕作放棄地なので、雑草と言うより、「林」レベルでした。
これはもうホンマに大変でした。大変でしたが、雑草処理から得られたものがたくさんあります。
1番は、やはり地域の方々とのコミュニケーションです。何よりこれが一番の収穫物です。収穫なんて言うと失礼ですが、僕たちコミュニティファームにとっては、本当に大切にしていることであり、喜ばしいことなんです。

 知らないことや、間違ったことで地域の方々に迷惑をかけることもあれば、地域ならではのルールなんかがあったりして、地雷を踏むようなことも起こり得ます。
地方で仕事やコミュニティ活動をした経験のある方ならご理解いただけると思います。

地域における農作業のルールブックなんてどこにもありません。

 あのおじさんが親切で、あの道は通ったらアカンとか、あのおばさんは農業をやっていたから詳しい、とかどこにも書いてません。そんなサイトなんてありません。

だから、コミュニケーションが大事なんやと思います。
僕たちは、自分達で現地で活動することで地域の方々と向き合いながら、大きな大きな収穫をさせてもらってます。
コミュニケーションを図った結果、様々な苦労や葛藤を感じることがあるかもしれませんが、それすらも収穫物だと感じています。

絶対にパソコンやスマホでは閲覧できない情報と体験です。

挑戦

 日常生活で、何か挑戦していることはありますか?
恥ずかしながら、僕は自然の中に身を置くまであまりありませんでした。
毎日同じような繰り返しで、当たり前のように日常を過ごしていました。もちろんそれが悪いとかダメだとか言っている訳ではなく、それはそれで素晴らしいことだと思っています。ただ、自然の中に身を置くことは、「答え」の見えない活動を行っているように感じることがあります。

 天気予報では晴れやのに急に雨が降ってきて、びしょびしょになったり
急に風が強くなってきて、ビニールカバーが風にまったり
植えたことのない植物を植えてみて、枯らしたり
池を作ろうとして穴を掘った見て、水が全く溜まらへんかったからまた埋めたり。

基本、失敗です。

その度に、変化して、予期せぬ事態に対応できるように、柔軟に行動する。
足元が不安定でも、倒れることなく、立ち続けていられるように。

つまり、僕たちが収穫出来たのは、「挑戦」なんやと気付きました。

みんなで挑戦し、失敗を繰り返し、学び、新しい行動を共にする。

誰も怒らないし、誰のせいでもない。

答えもない自由がそこにあります。

初めて種から育てた白菜

自然への想い

 そんな大それた感じでもないんですけど、シンプルに自然って大事やなぁと思うようになります。

 当所、当該地を一から耕していると、何十年前のものかわからないゴミが土の中から出てきました。土に還らない素材(ビニールや缶)で、僕たちが掘り返してなかったらずっと土の中に埋もれていたと思います。
こういったゴミを見ると、やっぱりツラくなります。もちろん、全て取り除き自然の状態に戻しながら土づくりを行っています。

僕たちは自然の力を借りて、自然の力で野菜を育て、自然の中でたくさんの学びを得ています。

そして、この遊び場を次の世代に繋ぎたいと思っています。
SDGsとか、サステナビリティとか、エシカルとか、良いことなのはわかるけど正直色々あってよくわかりません。

でも、わかっていることは、自分達の子供が遊ぶ世界は、自由や自然がほしいということ。
 自分達ができることは、自分たちの出来る範囲で精一杯やっていたいと思います。無理はしないけど、諦めもしない。出来る限り精一杯。
子供達が、思いっきり遊び続けられるように。

自然への想いは、子供達への想いにも繋がります。

何思ってるやろw

市場に出回るレベルの野菜を育てられるまでには、まだまだ時間がかかりそうで、もはやできるかもわかりませんw

ですが、既に多くの収穫物を得ることが出来てます。そして、これからも僕たちが活動を続ける限り、収穫物がなくなることはありません。

収穫を一緒に楽しみませんか?
仲間待ってます!


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