体温を上げるお風呂活用法「からだを温めると増える HSPが病気を必ず治す」伊藤要子
最近ではHSPといえば超敏感な人のことだけど、実は健康法の世界でのキーワードとしてのHSPについて紹介したい。温熱療法の価値を改めて認めるようになったため、この本を再読中。
単に、温めたらいいよ!で終わらずにHSP(ヒートショックプロテイン)の働きから科学的に温熱療法のメリットを訴えているのが良いところだ。お風呂の入り方に一工夫を加えるだけで、健康増進が約束されるだろう。
病気を治すHSP
人のカラダというのは本当によく出来ていて、ストレスを受けると作られる「ジョーカー」のようなタンパク質がある。それをHSP(ヒートショックプロテイン)という。ストレスを受けると細胞のタンパク質は破損するが、それと同時に造られたHSPというタンパクが、破損箇所を修理していくのだ。
どんなストレスを受けてもHSPは作られるが、とりわけ「熱ストレス」で効率的にこのタンパク質を作れることが分かった。
HSPの効果は次の通り。
・すべての外科的障害、病気、ストレス障害で悪くなるのはタンパク質
・HSPはどんなときでも、悪くなったタンパク質を良いタンパク質に修復
・HSPは特にアポトーシスでの死の過程を抑制し、細胞を強化する
・異常になったタンパク質を修復し、細胞を強化するHSPは加温すると増加する
・加温すると、いろんな障害が修復され、細胞が強くなる
・マイルド加温療法はいろいろな病気、障害に有効
(からだを温めると増える HSPが病気を必ず治す (日本語) ビジネス社2005/2/1 伊藤 要子 (著)P19-20)
ストレスを受ける前から加温しHSPを増やしておくことで、ストレス時に対処する力を増大させることもできる。
HSPを増やすお風呂活用法
日本人のお風呂好きは長寿の原因の1つだという。リラックス効果に加え、より工夫してお風呂に入ることでHSPを効率的に増やすことができる。
お風呂に入るのにあたり用意する物
「まず用意していただきたいものがあります。お風呂用の「温度計」と「体温計」です。・・また体温は、舌の下において「舌下温」を計ります。体重を気にする人は多いのですが、体温は案外気にしないものです。これからは、体温にも関心を持ち、ぜひ「マイ体温計」をお持ちください。・・・そしてすべての加温に関して、必ず、十分な水分補給をしてください。一回の加温前後で、ペットボトル1本500mlが目安です。」
(からだを温めると増える HSPが病気を必ず治す ビジネス社2005/2/1 伊藤 要子 (著)P100)
お風呂の温度と体温を計りながら、狙った体温まで持っていくのが、HSPを増やすお風呂の入り方だ。早速、お風呂用の温度計と舌下体温計を購入した。
お風呂の入り方
・週2回高めのお風呂で加温
・お湯の温度40度~41度で10分(慣れてきたらお湯の温度42~43度に)
・お風呂から出たら10~15分保温(毛布など)(P102)
実際に計ってみると、みるみるお湯の温度は下がっていく。冬だということも関係あるけど。お風呂の蓋をしながら首だけだす・・みたいな工夫も必要。42度は「じわ~」っと温かい。肩まで入るとじわじわ汗が出てくる温度だ、というのも分かった。普段はもっとぬるいようだ。
入浴前⇒36.8℃
入浴中⇒38.1℃
なかなか、体温が上がらなかったが、肩までお風呂に入り、湯温を42℃に保ち続けると、汗がダラダラ落ちてきて、この時の体温が38℃を少し超えた。だんだん、カラダでわかってくるはずだ。10分1クールで何度か湯船につかり、体温が38℃を超える状態で安定するとすっかり身体が温まったことになる。
この時、身体にとっては、適度な熱ストレスが加えられ、HSPが作られいる。この方法で、やがて基礎体温が高くなる。私は、ほぼ毎日35度台の前半だ。下手すると34度台の日もある。やる気の無さ、無気力の原因は体温の低さだろう。お風呂を上手に使えば、ストレスに対応できるメンタルとカラダを作れるのだ。すごい簡単だね!
お風呂には可能性がある
これまでもお風呂に入ることはあったけど(当たり前)、湯温や、体温を計りながら入るということはなかった。ADHD気質ゆえに、お風呂があまり好きではないので、カラスの行水だ。あっという間に上がってしまう。結局、お風呂に入ると逆に冷えてしまう。
しかし、しっかりお湯の温度を計り、体温も計ることで、汗が出て身体が底からあたたまる感覚を経験できた。最近、映画で見た後、マンガを買って読んでいた「テルマエ・ロマエ」とHSPがシンクロし始めた。2021年始まりと共に、メンタルに追い風が来ている!?
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