深い眠りが少ない(眠りが浅い)のでネガティブな感情が根付いてしまっているらしいという発見。
毎日、睡眠日誌をつけている。この本(ADHDの仕事術2)で紹介したスマートウォッチで、脈拍から睡眠の深度を記録できるのだけれど、とにかく深い眠りが少ない。睡眠時間そのものは短くはない。だいたい7時間~8時間は確保できているのだが、そのうち1時間も深い眠りがないのは残念だ。
実は、深い眠りが少ないことと、ネガティブな感情には関わりがあるのだそう。脳の機能に関する説明が腑に落ちた。この本で学んだこと。
睡眠中に「悩み」を反復する
眠りには、浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠がある。深い眠りのノンレム睡眠の中にも、レベルがあり、第一段階~第四段階まで進むにつれて、脳の深い部分(大脳辺縁系)までが眠りにつくようになる。ここまで来て初めて、脳の働きは一時停止し、モヤモヤした気持ちはスッキリするのだそう。そこまでいかない浅い眠りが続くと、いつまでも気分が晴れない。
「悪い情報(悩み事)というのは「扁桃体」も参加している回路に収納されるのです。 扁桃体は、感情をコントロールしている辺縁系にあります。扁桃体に収納された悪い記憶は、寝ている最中でも呼び戻されて「ああ辛い、ああ苦しい、ああ悲しい」と反芻されるわけです。何度も何度もそうやって復習・練習しているわけですから、悪い記憶はどんどん大きくなり、それに対する感情もどんどん大きくなっていきます。」
もともと、恐怖の感情を反復し、忘れないようにするのは、生存のためだという。命が脅かされそうな出来事があった時は、それを何度も何度も反復することで、そのような場面を避けるように促される。忘れてしまって、何度も同じ轍を踏むようなことはさせない。それが脳が自分を守る方法なのだ。
浅い眠りの時は、基本的に感情とセットで嫌な記憶がエンドレス再生されている状態だと考えると良いらしい。もし、そうだとすれば、私の長年の「悪夢障害」も理由が分かるというものだ。
カギは、深い眠りに入り、扁桃体・大脳辺縁系の働きを一時停止することだ。濃縮睡眠メソッドを試してみてはいるのだが、今のところ、あまり目立った効果はない。
深く寝ようと思いすぎると、逆効果なのかもしれない。しかし、ぐっすり眠ることができて、毎朝、気持ちよく起きることができれば、どれほど良いだろうか。ほとんど味わったことがない気持ちなので、これは、できれば追及してみたい。