鼻炎・口呼吸を治す「あいうべ体操」を1日4分!習慣化に成功。
私は、学生時代からずっと鼻炎で、マイティッシュボックスを持ち歩いていた。いつも、口がポカンとあいていて、自分の写真を見るのが、とても嫌だった。鼻炎はどうしようもないと思っていたけど、糖質制限に出会ってからは、驚くほど軽快した。
実際、鼻が詰まっていると、どんなトレーニングもできない。音読・滑舌練習・肺活量トレーニングなどを行うようになり、今のところ、鼻炎症状は相当抑えられている。この機会に、口呼吸の習慣を撤廃して、鼻炎を人生から完全に追放したい。(鼻炎がなくなったら、どれほど幸せだろうと思い続けてきた)。
口呼吸と鼻炎の関係
鼻炎が治らなければ、鼻呼吸ができない気もするが、かえって鼻を使う習慣が無いからこそ、鼻炎になってしまっている可能性もある。
「口呼吸の弊害で鼻づまりが起きている場合があります。私はむしろ、鼻づまりの原因は口呼吸にあると解釈すべきだと思います。・・口呼吸から鼻呼吸に変えたら、鼻炎の症状が解消する患者さんが多くいます。」(P93)
現在でも完全に鼻炎が治ったわけではない。慢性的に左の鼻は詰まっている。片方ずつ鼻の穴から呼吸をしようと思うと、左の鼻ではできない。また唇がよく乾燥するし、下唇が腫れぼったくなっている。鼻の内部の炎症が常にあり、鼻の内部の皮がいつもはがれてくるような感じだ。鼻が呼吸の通り道として機能していない。
口呼吸のチェックリスト
いつも口を開けている→〇
口を閉じると、あごに梅干し状のふくらみとシワができる→×
下唇がはれぼったいし、突き出ている→〇
左右の目の大きさが違う→〇(左目つぶれぎみ)
目がはれぼったく、むくんでいる感じ→〇
食べる時にクチャクチャ音をたてる→〇
朝起きたときに、喉がヒリヒリする→〇
朝起きたときに、口の中が乾いている→〇
口の中がよく乾く→〇
唇がよく乾く→〇
口をあけてものを食べる→△
いびきや歯ぎしりをする→〇
口臭が強い→×
たばこを吸っている→×
激しいスポーツをしている→×
前歯が出っ歯気味→×
舌に歯形がついている→?
プルあご(二重あご)になっている→×
鼻血がよくでる→×
正しく「鼻呼吸」すれば病気にならない 今井一彰(KAWADE夢文庫) P32-33
自分があてまるものに、〇×をつけてみた。
正しい鼻呼吸の習慣が身に着き口呼吸をやめることができれば、鼻炎も完全に治るのではないか?また、鼻炎が治ると、ほかの様々な健康習慣にも一気に大きな影響があるのではないか?と考えている。
口呼吸を治す「あいうべ体操」
あいうべ体操を行うと「舌の位置を治す」ことができる。今井Dr、曰く「鼻呼吸ができるかどうかは、舌の位置が鍵を握っている。」(P62)。そこで、舌の位置を矯正するための、いわば舌の筋トレが、「あいうべ体操」ということになるのだ。
「舌は、舌筋という筋肉でできています。筋肉ですから弱くなることがありますが、筋肉が弱くなると、口を閉じた際、舌は硬口蓋ではなく、上の歯の裏側につくようになります。さらに舌筋が弱まってくると、舌は下の歯の裏側につくようになります。つまり、舌の位置がどんどん下がっていくのです。」(P64)
「舌は、体のほかの筋肉と違って、根元が固定されているだけで、一方の端は固定されていません。舌の端は固定されていないので、重力に負けて下がるのは必定です。舌の位置が下がっている人がいるのも、無理はありません。」(P157)
正しく鼻呼吸すれば病気にならない 今井一彰 KAWADE夢文庫
硬口蓋に舌がしっかりついていると、口が締まるので鼻呼吸になる。しかし、8-9割の人の舌は落ちてしまっているのだ。舌の位置が、正常な位置に保たれることで、いびきなどもなくなる。
あいうべ体操は舌の筋トレなのだ。
「口の体操を毎日繰り返し行うことで、あまり意識をしなくても、簡単に口の周りの口輪筋、咀嚼筋、舌筋などを鍛えることができるのです。それらの筋肉をしっかり働かせることで、鼻呼吸の前提となる「口をしっかり閉じること」「舌を本来の位置に引き上げること」ができるようになります。」(
P146) 正しく鼻呼吸すれば病気にならない 今井一彰 KAWADE夢文庫
ちなみに面白かったのが、現代人は舌の位置が下がっていて、舌の筋肉をちゃんと使わない発声になってしまっているという話。「ありがとうございます!」といわずに「あざーす」「あざっす」。これって、実際には舌をしっかり使わなくなっているから。
とすると、あいうべ体操で、滑舌もよくなりそうだ。
年齢を重ね、舌の筋肉が薄くなると、やがて窒息などの高齢者特有の事故が生じるようになる。私の知り合いのご主人(70代)はハムを詰まらせて、親戚のおじさんは餅を詰まらせて即死した。舌の筋トレは、長生きするために必須かもしれないと思う、今日、この頃だ。
舌の位置が、かなり大切なのは間違いない。
そして、それを効率的にトレーニングできるのが、あいうべ体操なのだ。
1日4分!の習慣化に成功
さて、このあいうべ体操。最初に知ってから、5年以上経つ。しかし、何度やっても、習慣にならなかった。簡単すぎるゆえに、続かないという悩みがあった。しかし、最近は、習慣化に情熱を燃やしているので、わずかな時間であいうべ体操を自然に行える場面を見つけた。
それが、毎晩・毎朝の体温測定・ストレス測定(ストレススキャンというアプリ)の時間だ。きっかり2分だ。今までは、ただ、2分をボーっと過ごしてきたのだが、朝晩2分ずつ、鏡を見ながら、あいうべ体操をすることにした。そうすると、2分もあっという間に経つし、同時に舌筋トレもできるし、いいことづくめだ。
今井Drによると、1日30回を目安に続けるだけで良いとのこと。1回2分でも侮れない。習慣になると、確実に違いが表れてくるはずだ。これで、退屈だった、体温測定の時間も、トレーニングの時間に変えることができた。
口呼吸を治し、鼻呼吸になり、鼻炎を人生から追い出そう。