神経学的に、人間関係力を強化するために「内受容スキル」を高めようという話 後編〜情動はこうしてつくられる〜
「内受容スキル」が高い人は幸せだし、コミュ力が高くなる
昨日に引き続き、著書『情動はこうしてつくられる』の一部を抜粋し、「内受容スキル」の高め方について書いていきたいと思います。
内受容スキルとは、前回にも話した通り
自分の体にどれだけ敏感か?を正確に把握するスキル
のこと。
内受容スキルが高いと言える人は身体的にも精神的にもストレスの把握がうまいので
認知力向上!
感情コントロールがうまい!
集中力がより持続!
判断力向上!
と言った内的なスキルが一挙に向上するんだという話です。
感情コントロールや、判断力が向上するということは
・人間関係を破綻するようなヤケな行動は起こさない
・ストレスマネジメントに長ける
・自分がどんな方向性が向いているのか?の直感が正しく働く
みたいなことになる期待が高まります。これは是非とも高めたいですね!
さて、前回は
内受容スキルが高い人は「アスリート」だ!
だからアスリートみたいなトレーニングをすると身体感覚が敏感になって内受容スキルが高まるよ!
って話で締め括ったと思うんですけれど、もう一つ内受容スキルが高い人達とトレーニング法を紹介していきます。
アスリートの他にどんな人が内受容スキルが高かったのかというと・・・
内受容スキルが高い、「ミュージシャン」から学べること
というわけで「ミュージシャン」もまた内受容スキルが高いことが判明しておりまして。
その理由としては、諸説あるのですが(まだ「これ!」っていうような理由は判明してません)
表現をモチーフ(命)にしているから、言語化がうまい。自分で言語表現におとしこんでいる
ということではないかな〜と。
そのスキルを使って、例えば頭を抱えているシーンがあったとして
1.頭がモヤモヤする!
2.これの正体は「彼女と喧嘩した件」だ!
3.この時の感情はなんというか、、怒ることにプラスしてじれったい感じ
4.あ、これは「ジェラシー(嫉妬)」じゃないかな?
5.と、なると嫉妬は羨ましいの裏返しなんだから、彼女の良い面をみて学ぼう!
大抵は2の時点で終わってしまうことが多く、「んじゃその解決策は?」っていうところをないがしろにして問題を問題のまま抱えていることが多いものです。
しかし、言語化が上手く、「表現」をなりわいにしてるミュージシャンはそこから色々な言語を使って、自分の起こっている問題を文章化して、そこから解決策を導きだしたりするスキルが高いのです。
ベラベラ喋りましたけど、ミュージシャンは「明確化」が上手いんですよね。
ミュージシャンは
・ボキャブラリーが豊富
・自分の感情表現を何通りでも話せる
・自分の表現を作ることができる(これかなり強み)
ということで、自分の感覚を言語化することに長けてるから内受容スキルが高いらしい。うん、納得です。
ボキャブラリーを増やしてストレスを激減させよう!
いったん振り返りますと、
内受容スキルを高めることで
自分のストレスをモニタリングできたり
人間関係力が高くなったり
頭が良くなったり
するので、鍛えたらあらゆる恩恵を得られそう。
そしてその内受容スキルが高いのは「ミュージシャン」であり、その理由は
ボキャブラリーが豊富
自分の感情表現を何通りでも話せる
自分の表現を作ることができる(これかなり強み)
ということ。
なのでここから導き出す内受容スキルの高め方は
ボキャブラリーを増やそう!
という単純なことです。
ただ、本当にこれはバカにならないくらい効果があることは個人の人生経験からも分かっております。
というのもわたし自身が大学生の時合唱団だったから。
合唱は、歌詞がありますがその歌詞から
どんな情景を思い浮かべて歌うか?
その情景を声で表現するには?
相手がその情景をイメージさせるためにどう歌うか?
といったことを考えて歌わないとですので、少なからず鍛えられたんですよね。
色々な合唱曲をやったので、ボキャブラリーも自然と増えていったし、どういう感情表現なら伝わるかということにも触れてきました。
そういった意味では「映画を見ること」も良いかと思います。
映画には
・キャラの個性
・音楽と情景のマッチング
・ストーリー展開の面白さ
といったことが一挙に学べますし、何より好きな映画ができたらめちゃくちゃ語りたくなります笑。
なんであれ、マンガでも小説でも映画でももちろん音楽でも、自分の楽しいと思える方法でボキャブラリーを増やし、感情表現力を高め、言語化が上手くなったら内受容スキルも高まるので良いことずくめですね。
スマホゲームとかやるくらいなら音楽聞いた方がいいですよ、ほんとに笑。
というわけで後半はここまでで!著書『情動はこうしてつくられる』は色々な学びがあったので何回も読みたいと思います。