傷つけば強くなるのがニンゲンってもんだ!でもね・・・〜『反脆弱性』から学ぶストレスとの付き合い方〜
ストレスとの付き合い方ってホントに難しい!
ここのところ、会社でもハラスメントの問題ってますます敏感になりまして、過労死やブラック労働なんてのがあります。
ここまで敏感だと上司もやりづらいだろうなぁなんて思ったりします。
実際難しい問題で、職場で働く人々って目的が全く合致しないものです。
・昇進してガンガン活躍したい
・怒られたくないから無難にいこう
・定時で上がって趣味に没頭したい
・いずれ起業するための踏み台
などなど、基本はチームプレーであるにも関わらず働く目的が全く違います。
故に、価値観が全くと言っていいほど合わなくてストレスに感じる方も少なくないものです。
実際、コロナによる緊急事態宣言真っ只中の4月では、自殺率が前年4月の20%減という数字を叩き出して会社勤務することがいかにストレスかということを示しました(もしかしたら他の要因もあるかもしれませんけども)。
ただ、ストレスを全く感じない人生ってのもどうかと思いまして、苦労した分だけ飯とか酒がうまく感じるのも事実・・・
人間とは、生き物であり、進化・成長の先には必ずストレスがあるものです。
そして進化や成長というものは実感した時、これまでの苦労が報われたと必ず思えるほど快感だったりします。
そんな人間の成長についてリスク研究の巨匠であるナシーム・タレブの著書『反脆弱性』が自分には刺さりました。
「反脆弱性」とは、「脆弱性(ワレモノ注意)」の全く逆のことを示しており、殴れば殴るだけ効果がありますよということを示しています。
人間は反脆弱性を備えています。
だから、ストレスが100%悪いわけではなく、むしろ適度にストレスを感じていたほうが細胞が活性化するっていう性質を持っています。
どういったストレスがヤバイのか?
適度にストレスを与えて細胞が活性化することをホルミーシス効果と言います。
ホルミーシス効果の最たる例が「運動」です。
適度なランニングや筋トレは脳科学的にも最適でしてむしろある程度歳をとると脳細胞を活性化させるのは運動以外にないよねって説もあるくらい。
だから、ストレスというものは長期的に見ればいい影響を及ぼしてくれるものです。
しかしながら、鬱になったり、自殺を考えたりする方が毎年のようにいます。
彼らは何が原因でそういった症状や行為を起こしてしまうのでしょうか?
それは、慢性的なストレスです。
・毎日の会社通勤が嫌だ
・嫌いな上司と顔を毎日顔を合わせる
・満員電車に揺られる日々
・寝不足の日々が続く
・仕事が溜まって心休まらない
などと、運動みたいにその場で自分からストレスを受けるのではなく、毎日のようにじわじわとストレスを浴びるのがヤバイのです。
塵も積もれば山となる、と言いますが山になったら重荷となり、身動きが取れなくなるのがストレスのため、一番貯めてはいけないものです。
なので適度に安心しないと生きていくことができないのも人間です。
反脆弱性を活かすためには慢性ストレスを減らし急性ストレスを受けろ!
よくよく考えてみたら、人間って慢性的なストレスを生きる日々を過ごしているのってここ最近の話だったりするんですよ。
原始時代においては森に入ると外敵に遭遇する、っていうのが主なストレス要因ですが
これって遭遇した時はストレスですが、戦うなり逃げるなりすればそこでストレスから離れることができます。
だから、人間は急性ストレスには強いもので、逃れればすぐにストレスから立ち返る性質を持っていたりします。
しかし現代はそれとは逆で、日々何かしらのストレスを浴び続けてはいますが下手すれば死に至るようなストレスは滅多にありません。
だから、日々の慢性ストレスを少しでも減らす働きにしてそこから自分が成長するためのストレスを自分から受ければいいのです。
・1年以内に今いる会社から離れる決意をし、準備する。
・朝早く起きて、会社近くのカフェでゆったり過ごしてから仕事する。
・在宅でもできるような仕事をコツコツやる。
・帰ったらとにかくすぐ寝る。睡眠時間を確保する。
・自分で区切る習慣をつけ、その日には必ず終わらせる。
みたいなことを一つ一つやっていけば心の平穏を保つことができます。
そこから、運動するなり、自分の好きなことをガッツリするなりして充実感を得ることを目的にすれば必ず楽しい日々を過ごせるかと!
人間に成長は必要ですし、成長しないと楽しくないですからね。人間の反脆さを認識しながら過ごすと結構ものの見方が変わるのでオススメです!
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