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「コミットメントするのは誰?Ver.2」

生後、半年頃から娘の痙攣発作が頻発するようになりました。発作の状況から「てんかん」を疑われ、抗てんかん薬(フェノバール)を処方されたのですが、相変わらず発作は起きるし、娘も薬の服用後はフラフラになってしまいます。
 
妻は気づいていました。「お腹の減っている時にしか発作は起きない」
 
これを主治医に訴えますが、聞き入れてもらえません。僕も「先生の見解を信じた方が良いのじゃないか?」と内心思っていました。そんな中で妻は、孤立していくのですが、入院中に痙攣発作が起きました。彼女は泣きながら訴えます。
 
「血糖値を測定して下さい!」
 
測定器は、検知不能を意味する"Low"を表示していました。僕は、その時に実感したのです。娘の「いのち」に対して責任を取る、覚悟をする(コミットメント)するのは誰なのか?
 
それは、医師ではなく、「私」なのです。医師は、あくまでアドバイザーであり、パートナーです。彼女は既にそれができてました。
 
確かに私たちには、「いのち」に対する温度差があって、それは今でも埋まらないのかもしれません。しかし、矛盾するようですが、温度差があって良かったと実感したのは、その少し後のことです。

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奥村一郎(メンタルパートナー、活動家、主夫)
I have a dream. 私の「夢」は、日本に活動家を養成する学校をつくることです。 私の「モットー」は、Life is Art. Life is Play. -生活をアートできるようになれば既に幸せ-