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絶望的な気づきと矛盾する希望

この散文は10年前に私が記しました
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「パラレル・ライン/クロス・ライン」

私は、万引きをしたことがあります
妻は、万引きをしたことがありません

私は、約束の時間に遅れます
妻は、約束の時間に遅れません

私は、1年浪人、1年留年しました
妻は、社会人になるまですべてストレート

私は、大阪でぬるま湯と呼ばれる高校を卒業しました
妻は、奈良県中南部の雄と呼ばれる高校を卒業しました

私は、転職を繰り返しました
妻は、今の職を続けてます

私は、人間らしくて弱い父親に育てられました
妻は、慈悲深くて強い父親に育てられました

私は、おおらかでだらしない母親に育てられました
妻は、切ないほど優しくて我慢強い母親に育てられました

私は、たくさんの友達を作るのが好きです
妻は、友達を大切にします

私は、子どもに人間の弱さを認めることを、ぐにゃぐにゃを要求します
妻は、凛とした高潔さ、まっすぐを要求します

そんな二人がひょんな事から付き合いはじめて、子どもが生まれて…
色々あって、二人とも「うつ病」を経験して…

僕は、アホやから妻を傷つけた事もあるけど、一緒にいてくれて…
そんな事をしてるうちに、お互いに必要としてる
ずっと一緒にいたい!と心底思う

本来、交わる事のない平行線
ニアミスからつきあいはじめて、今、一緒に犬の散歩をしています

……と、今のところはこんなところかな?
まだ、先はあるわ!ぼちぼち二人で歩いて行きましょっか!(^o^)  (2012.04.13)
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この散文は、2012年の4月に書いた僕の心象です

私の気づきは「人は永遠にワカリアエナイ」という絶望であり
「この人となら…モシカシテ」という希望…

絶望的な気づき
矛盾する思い

10年後、私は確かに覚醒しますが…
私は未だに妻には甘えていて…
私には、この人が「こころ」のヨリドコロなのです
My dear Kaoru.

ここで彼の地に思いを馳せます
知床の船上でプロポースをしようとした彼
なんと痛ましい

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I have a dream. 私の「夢」は、日本に活動家を養成する学校をつくることです。 私の「モットー」は、Life is Art. Life is Play. -生活をアートできるようになれば既に幸せ-